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「短歌県みやざき」を目指すためにー宮崎県文化講座2022

2022-09-11
宮崎県立図書館企画
申込不要、当日会場で受付。
これまでの活動、これからの活動

標記の講演当日を迎えた。かなり以前から依頼を受け、次週が牧水祭が開催されることもあり、日程調整の段階でこの10日土曜日に設定いただいた。担当の方との事前連絡の中で、感染状況が改善されず集客に不安があるという趣旨のことも伺っていた。事前申込制ではないので人数が読めず、会場に伺うまで様々な状況が頭をよぎる。親友の落語家さんから、前座・二つ目の修行時代に一番客が少なかったのが「2人」というマクラ噺をよく聞く。「そのうち1人がトイレに行ってしまい、1対1になった時には・・・」と会場の笑いを取る。僕もこの日の講演では、この話題をマクラにふってみた。不安をよそに約20名弱の方々にご来場いただき、知った顔の方々も見えて嬉しく講演を始められた。全体2時間の講演を、大きく3部に分けた。「その1 短歌県の原点ー若山牧水とみやざき」「その2 国文祭・芸文祭の先へー短歌とJ-pop」「その3 学生とともに図書館創発活動」という構成とした。

県立図書館を会場にしたからといっても、宮崎の多くの人が牧水に親しみを持っているわけではない。「その1」は「牧水入門」の意味もある。現に中休みである老人が「短歌も俳句も全く知らないが・・・」といって「短歌は感情の発露になるとことがわかりました」と言いつつ、いくつかの質問をしてくれた。「その2」で「短歌とJ-pop」双方とも「恋」を素材にする場合が多く、「最近の曲はわからないが演歌などにも恋はよく出てきますね」と仰り興味を深めていらしたようだ。こうして1人でも「短歌」の入り口から中を覗いて興味を持ってもらう、これもまた「短歌県」への活動として重要な部分であろう。「その3」では、学生企画「うたごはん」「ニシタチ歌集プロジェクト」の話題も話した。街の飲食店という「日常」に「短歌」がある生活。まさに特別ではなく身近な空間に「短歌」があること、今後もこれを念頭に学生たちの企画が本年度も進行中である。

終了後、親しい方々が挨拶をして帰ってくれる嬉しさ
思わぬ情報も耳にして喜び倍増
豊かな「短歌県みやざき」の土曜の午後であった。


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