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「内向き思考」に未来はない

2011-01-10
9日(日)日曜日は午前中を活かすかどうかで、その過ごし方に大きな差が出る。午前8時頃の起床は、普段より長く寝た上に、午前中も長く感じられるから均衡の取れた時間帯だ。やるべきことを午前中に済ませ、昼下がりに馴染みのカフェでランチ。夕方は買い物に行き、カレーでも作りながら笑点からちびまるこちゃんにサザエさんという流れが、何とも日曜日定番の過ごし方でもある。昨年は『龍馬伝』に填っていたので、なおも日曜日のパターンは定型化していたが、さて今年はどうしようか。

 今年の大河ドラマは「江(ごう)」である。織田信長の妹・市と浅井長政の間に生まれた三女。姉には茶々と初がいて、三人姉妹である。戦国乱世に翻弄されつつも江戸時代に掛けて力強く生きた姫の物語である。政略結婚という国盗り道具のように利用された、当時の女性たち。されど、嫁ぎ先の大名との愛が芽生え、当初の政略使命を破棄し、夫の為に生きようとする市。兄・信長が夫を攻め落とそうと総攻撃を掛けてくる。そんな籠城のさなかに産まれたのが「江」である。赤児である江を始め、三人姉妹と市は城を出ざるを得ない状況に。愛する夫との今生の別れには思わず涙。目の前で浅井家の小谷城は炎上し落城。そんな戦国物語に、初回からまたまた引き込まれた。やはり日曜日の夜には大河ドラマが必須のようだ。

 大河の後にニュースを挟み、NHK特集「日本はなぜ戦争に向かったのか」。満州事変(1931年9月18日)から太平洋戦争開戦に至る日本外交の動向が、詳細な資料から描かれ、実に興味深い内容であった。「外交敗戦・孤立への道」という副題が付けられていたが、当時の日本政治が「希望的判断・急場しのぎ」であり、軍との摩擦を避け、内向きの都合や事情を最優先した果てに、国際的に孤立し悲劇の戦争に突き進んでいったという分析。そして何人もの内閣総理大臣の交代。まさに「内向き」に警鐘が鳴らされている今の日本社会も、このまま行くと何らかの国際的な破滅があるのではないかという、想像を促すかのような内容として受け止められた。視野の狭い「内向き」な発想というのは、歴史上、幾多のも悲劇を生んだということが、深く理解できた。

 大河とNHK特集により、歴史から今を学び、再び視野が広くなった気もする。

 現状の日本社会の「内向き」は、海外留学生の大幅な減少に顕著に表れていると指摘されている。約10年前に比べれば半減。米国や欧州への留学生数において、今や圧倒的に中国・韓国に押されている。若い人材がそうなのだから、日本の将来がどのようになるか、末恐ろしい気がしてくる。この日の朝日新聞「教育あしたへ」の特集で、「背中を押せば世界へ」「海渡る心呼び覚ます」と、教育環境の中で留学を促す必要性が指摘されていた。高校・大学という中で、学問の本質的な興味を喚起し、海外に目を向けさせるべきであるというのだ。しかし、その高校・大学の学生の多くが、功利主義で打算的で「内向き」の果てに、楽をして過ごすことしか念頭にないのだとしたら、教育環境を差配する側にも大きな責任があるといえるのではないだろうか。システムもしかり、教育に携わる者の感覚自体を、視野を広く「内向き」にならないようにしなければならない。教育改革と一言に言うが、その病巣の根は深いと言わざるをえない。

 「外向き」になれば叩かれる。戦国や幕末の時代ではあるまいし、とも思うが、「歴史は繰り返される」ともいう。島国日本の新たな開国維新が待たれる現状なのではないだろうか。「内向き思考」に未来がないことは、歴史が教えてくれているはずだが・・・。
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