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題詠「黒」ー宮崎大学短歌会9月例会(1)

2022-09-07
色としての「黒」
負のイメージや正装として
「9(く)月6(ろ)日」にちなんでの題詠

夏季休暇中だが前期からの定例火曜日の歌会が、継続してオンライン開催されている。帰省している学生、実験等で忙しい学生、教育実習中の学生、様々な休み中を過ごしているが、ともに歌を考える時間は貴重だ。出詠10首、参加6名、歌だけの参加というのも作り続けるという意義を支えているだろう。題詠は「9月6日」の語呂合わせで「黒」、色の中でも負のイメージを伴い、やや作歌が難しいという印象が歌会でも語り合われた。「蟻」「黒板」「服」「黒糖」「闇」などの素材の歌が並んだ。直球の「真っ黒」という表現もあったが、形容の対象によっては「色」そのものではなく表現の応用として拡がりを感じられた。

昨今の社会では、「ブラック」「黒塗り」などどうしても負を想像する「黒」の使用が多い。そんな中で「黒」を使用し前向きな表現を目指したものが多かったのは救いである。一般的に「黒」と思っているものでも、微妙な色としての差異があることを歌会で学んだ。僕は幼少時から小学校の途中まで家の近所の絵画教室に通っていたが、絵の具の配合により微妙な色が出るのが面白いと思っていた。一番使用頻度が高い混ぜる色は「白」、絵の具チューブの中でも内容量が多い太い1本としてセットの中に並ぶ。しかし「黒」の配合は、大変に難しかったと記憶している。量を間違えると他の色をまったく無きものにしてしまうからである。どうやら、この「絵の具」の感覚に「黒」の題詠は、どこか似ている印象を持った。絵画と短歌の交差点として、興味深い問題意識を持てた機会でもあった。

美しく豊かな「黒」を短歌で探したい
新たな1年生見学参加もあり
9月も隔週で歌会は続く。


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