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9月になると年の瀬が見え始める

2022-09-05
8月までは話題にしなかったが
なぜか9月になると年の瀬を考え始める
「秋」の空気がもたらす1年の一回性

暑い暑いと言っていた8月、例年以上の忙しさに追われ、また無二の親友が宮崎を訪れてくれたことで、まさに熱く充実した時間であった。ここのところの気候がそうだが、朝夕の涼しげな風、叢には一気に虫たちが鳴き始める。今まで目立って啼いていなかった百舌鳥などが甲高い声を上げる。たぶん人間には見えないが、自然は8月のうちから秋への準備を着々と進めていたのだろう。ましてや収穫の時季ながら、皮肉な台風が温暖化で予想もできない進路で南海上をウロウロしている。古語では「野分」と呼ぶのは、実際の「野」ばかりではなく、季節の「フィールド」としての「野を分けゆく」ということでもあろう。自然豊かな宮崎だからこそ、季節にも敏感になり都会で生きていては気づかないものに出逢うことができる。

若い頃から、台風には悩まされた経験もある。大学学部時代に船で与論島まで行き南国の太陽を満喫していたが、滞在中に台風が接近。船が何日も出なくなり、やむをえずしばらく島に閉じ込められた経験をした。手持ちのお金がなくなり母に民宿宛に送金してもらい、事なきを得た。東京では体験できない、激しい暴風雨を民宿の部屋で耐えているしかない日々であった。サザンの「人気者で行こう」というアルバムを聴き続け、手持ちの本も読み尽くし考えに耽るだけの時間だった。当時、与論島で買った首に巻くサーフボードのチェーンを、今夏の宮崎に来てくれた親友に買って行ったのを覚えている。台風を恐れていては、何も始まらない。動きながら考えてみる、そんな社会の生き様を当時も親友と語っていた気がする。

自然の敏感さに負けないように言葉をもつ
自分が話していて気がおけない仲
12月に向けて今年もまだまだ楽しめる時間がある。


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