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人生を開く9月の風雨に

2022-09-02
「燃える夏を過ごせば 実りの秋が来る」
充電した熱き力を使うとき
台風と大学院入試 そして牧水祭

これまでで「人生の扉をこじ開けた」、そんな経験がいくつかある。中でも新卒で教員になって10年目、再び学問をしたいと一般入試で大学院修士を受験したことは忘れられない。その試験日が「9月」であって、当日は台風が東京地方に影響を与え交通機関の混乱も予想される悪コンデションであった。幸い自宅至近のバス停から大学行きに乗れたので、問題なく試験場に到着した。窓の外に吹き荒れる風雨の中、専門科目と外国語の試験に挑み集中力を保つのが大変だったと記憶する。試験終了後には助手の方から告知があり、交通機関が止まらぬうちに早々に帰路へ着くような内容であった。嵐の中の船出、僕の人生そのものを象徴しているのであろうか?困難や周囲の考えはさにあらず、どんな荒波も自らの意志で乗り越えようと決意していた。正直いって試験を終えた時は、「合格は厳しい」という感想を持った。しかし、入試を受けた時の感触は「合格すると思った時より、厳しいと思った時の方が合格する」というジンクスがまた働いた。たぶん、問題の内容を自らで十分に捉えられているゆえ、「厳しい」という感触を持つのだろう。とにかく9月の台風の暴風雨は、僕に人生の新たな海への船出を許した。

この経験をした際に「一般入試」であったことも重要だ。受験した大学院教育学研究科には「社会人入試」の枠があって、教員としての勤務校校長が「1年間の休職」を認め推薦書を書けば「小論文」「面接」のみで受験できた。1度は検討したものの、当時の勤務校では認められる筈もなく、むしろ勤務校にその後で恩着せがましくされるよりも自由な身が良いと一般入試を選択した。多くは学部卒のストレートマスターが受験する「一般」は、「専門科目」の長時間の試験と「外国語」の60分の試験と2科目、この一次に合格すると二次「面接」に進む。それに備えて約1年半ほど前から、「専門科目」を基本から洗い直し、「外国語」は中国語を選択し週に2度ほど夜間の語学学校に通学した。部活を終えたまま自転車で向かう語学学校、時に眠気が襲い厳しい中国人講師に立たされたこともある。しかし、教員としてある意味で「有頂天」だった僕にとって、この「基礎基本から学ぶ」経験は貴重だった。文学・国語教育の基礎的な文献をたくさん読んだことは、もちろん今現在に活かされており、外国語習得の面白さを存分にキャリアに活かせた。9月は人生を開いていく月である、そんな思いで今月も過ごしていきたい。

母の故郷のギネス認定四尺玉の祭りの月だ
そして牧水祭もあり多くの人々が見守ってくれる月
荒れたる天候の後にこそ、天高く馬肥ゆる秋がある。


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