スマートウォッチの功罪
2022-09-01
電話を先方にかける時間を選ぶか?メールは?ラインは?いつ投げてもよいのか?
情報を腕に巻いているスマートウォッチの功罪
ほぼ限定されているが、電話によって連絡や情報交換をしている相手方がいる。おおよそ先方の好ましい時間帯が何年ものやり取りの中で掴めており、その時間帯に掛ければほぼほぼ受話してくれる。たとえ受話いただけない場合でも、ほぼ30分以内には掛け直しの電話をいただける。タイミングに迷うことなく、連絡の「ホットライン(各国首脳を結ぶ直通電話・かつての米ソ間が始まりと云う)」のようで重宝している。反対に迷惑な電話に関していえば、研究室にかかるダイレクトコールの勧誘系が煩わしい。恐らくは僕の名前すら知らないような口ぶりだが、こちらが内線電話かという意識で受話すると妙に親しげに話し出す。ひとたび受話のタイミングで(内線事務連絡と思うので)名を告げると、2度目には「ご無沙汰してます!・・さん」と知り合い気取りだ。研究室という場所柄をまったくわきまえておらず、集中を途切れさせ余計な憤怒をせねばならず大きな迷惑である。仮に大変に優秀なものを扱う企業にしても、こうした失礼な手法を取る者からの話に乗る気は120%ない。
スマホと連動するスマートウォッチをするようになって、2年半ほど経つだろうか。制限しているものもあるのだが、スマホに情報が入ると連動して知らせてくれる。予定情報のリマインド機能などは、実施の1時間前にお知らせが来るので予定をやり過ごすこともない。前述した電話のようにほぼ決まった時間帯に来る母のLINEなどは、その日の安心が得られてありがたい。またスマホを所持していなくとも、その日の歩数が計測でき日常トレーニングの目標と達成度を確認するのに大変に有効である。その一方で、公の肝心な場面で思わぬLINEなどを受けることもある。その内容の一部がウォッチに表示され「知ってしまう」ことで、公の司会で動揺した経験もある。情報が氾濫することで、僕らはそれを受け取る機会を選べなくなってきている。あらためて「情報の手錠」のようでもあるスマートウォッチの設定は見直すべきかなどと考えている。それにしても、スマホ・ウォッチと財布やチケット機能の融合が進んでいる。ほぼ現金などなくとも、スマホ系とカードを所持していれば十分。いや、カードさえスマホの中に格納されつつある。あと5年10年でどこまで進化するのだろう?うまい情報との付き合い方が望まれる。
僕らが子どもの頃の未来を腕に装着している
その利を十分に身のために活かすには
電話で話すこと、それはそれで相互の意思疎通として大変に重要であると思う。
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