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流れる雲を追いかけた7月

2022-08-01
台風の余波かと思う風に雲は流れて
参議院議員選挙・牧水賞授賞式・学期末などが足早に
講義モードから研究モードに切り替えよう

いまこうして小欄を執筆しているPCの向こうに、南東から北西へと足早に流れていく雲たちが見える。台風5号が過ぎ去ったかと思えば、台風6号が九州の西の海上にある。きっとそれに向かった風の流れに乗ってのことだろう。二つの台風が過ぎ去って行ったが、今年は7月に豪雨による災害もなく気象の上では平穏であった。だが周知のように参議院議員選挙中の元首相銃撃事件は、社会に大きな衝撃を与えた。この事件で「パンドラの箱」が開いたように「政治と宗教」の問題が露呈し、さらなる政治不信の風が吹き出したようにも見える。元首相の死を悼みつつ、知らぬ間に隠されてしまう政治の闇が晴れて欲しいという思いが絶えない。これはやはり国民一人ひとりが意識を持って自らが汗水垂らして働いて納める血税の行方を、意識をもって監視すべきではないかと思う。政治に何となく目を背けてしまう、そんな社会・教育環境を個々の意識から変えていく必要があるだろう。

牧水賞授賞式が2月開催から延期となって、7月18日に開催されたことは既に小欄に書いた。佐佐木幸綱・高野公彦・栗木京子といった現在の短歌会の大御所の方々とお話できる機会、また受賞者の歌集を読み込み、受賞者の牧水観を知ることができる機会として貴重だ。今回は特に牧水第一歌集『海の聲』出版の日の開催、ということを僕が発見し伊藤一彦先生にお伝えしたことが、授賞式冒頭での話題となり、俵万智さんが宮日連載に大学名と名前入りでご紹介いただいたことは誠に光栄なことであった。学期末で諸事多忙な中であったが、こうした機会に恵まれるという宮崎に住むありがたさを十分に受け止めることができた。また忙しい学期末ながら嬉しさを覚えるのは、学生たちが講義で学びの達成感を味わっている姿だ。1・2年生の専門科目が多い中で、15回目最後の講義で、まとめを述べるスピーチをいくつかの講義で課している。その内容に4月にはなかった考え方が見えて、15回+学生の講義外学修の成果を聞くことができる。90分×15回で何を伝えることができたか?教員を目指す学生らにとって、自信と希望になる学び。僕自身が彼らにとっての好影響を与える「流れる雲」なのかもしれない。

暦は8月となった
研究モードにギアチェンジを
学会分科会の司会・親友の宮崎訪問・牧水短歌甲子園、今月もまた楽しみな日々だ。


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