リカバリーサンダルのことなど
2022-07-29
靴を履いてばかりでは足裏の疲労が蒸れず動いた足を癒してくれるらしいサンダル
適切な息継ぎは必要なこと
何事も忍耐強い方だと、自分自身で思っている。小学校低学年の頃、給食が食べきれず担任の先生がスプーン一杯を強制的に食べさせたので、呑むに呑み込めず家まで口内に含んでいたことがあった。下校時の道に吐き出すことも可能だったが、それはできない性分だった。またいささかの怪我をしても保健室などに行かずに、そのまま帰宅するまで耐えたこともある。今思えばおかしな行動だが、どこか「自分で処置する」というような変な自立心があったようにも思える。プールの時間も決して得意ではなかったが、息継ぎなしで強引に25mを泳ぎ切ったことがある。後半の10mぐらいは忍耐そのものである。昭和の時代感は、どこか「忍耐」も「待つこと」も美徳のようなところがあった。その経験によって、大人になってからも様々なことに忍耐強く対応することができたという恩恵はある。特に現職教員をしながら大学院修士から博士後期課程までをやり抜いたことは、まさに忍耐の連続であった。今思えば、本当に泳ぎ切ってよかったと思う。だがあまり公表したくないような、強引な「息継ぎなし」のような忍耐があったことも事実だ。あまりにも自らを追い込み、痛めつけたかもしれない。
研究室でデスクワークをする際に靴だと足が蒸れることもあり、Web販売で「リカバリーサンダル」なる商品を購入した。運動として走ったり歩いたりした足を、穏やかに解放し回復させる機能があるという触れ込みだ。通常のサンダルよりやや厚底で土踏まずあたりが湾曲し、適度な刺激が与えられる。足裏は内臓にも関係するツボがあるとも言われ、身体にも少なからず影響があるように以前から意識していた。仕事で張り詰めていると、どうしても忍耐強く進めなければならないことも少なくない。せめて足だけでも、靴という重荷から解放しておく必要もあるだろう。この日は特に、朝から晩まで「息継ぎ」のできないような1日であった。昼食を摂るタイミングも逸して、夜まで無酸素状態で過ごしたような趣である。されど個々の対応には、万全を施して向き合った自負もある。さすがに酸欠状態となって、帰宅すると疲労感で身体が動かなくなっていた。大学前期講義も最終週、どうやら今でも「25m息継ぎなし」をしているようだ。心の上でも「リカバリーサンダル」を履くような時間帯が、求められるかもしれない。
身体や心が固まらぬように
リラックスするのも仕事のうち
まずは足裏の解放がそれを教えてくれる。
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