何もしないという方法ーどうなるこの感染
2022-07-22
個人がいかに自らを護るか「検査拡充・治療薬開発認可・医療体制整備」
欧米と何が違うのだろうか?などと思いつつ
かなり久しぶりに、感染拡大がトップニュースのトレンドに上がってきた。今年度になったあたりから「行動制限」などはもはや有効ではなく、「日常生活をとり戻す」ことが重要な課題という風潮で社会が回り出した。大学では「原則対面授業」が貫かれ、教職員の行動制限は次第に緩和する一方である。その流れを嘲笑うかのように感染者は次第に増えて、昨今ではかなり身近になってきた。全国の感染者数は18万人、宮崎県でも過去最多の2000人超、東京都は初の30000人を記録することになった。無症状や軽症の人が多いとは言いつつも、感染者数が増えれば重症者や死亡者も必然的に増加する。プロ野球選手の感染も相次いで報告され、状況に応じてはオールスターゲームの開催が危ぶまれる声も出始めた。東京の親友とのやりとりによると、クリニックなど医療体制はかなり厳しい状況で医師や従事者の方々の労力は限界を超えているように見えると云う。この2年半、こうした「医療体制整備」は常に指摘されてきたわけだが、未だにほとんど改善されているとは思えない。もちろん早期の開発が見込まれたような報道もあったが、「治療薬」などが実用化される目処もない。
かたや映像で、MLBオールスターゲームでの大谷翔平さんの活躍を目にする。選手間の交流は密であるし、ファンサービスもしかり、スタンドは超満員で飲食をしながらファンが大声で熱狂する姿が映し出されている。それでも昨シーズン、チームによってはクラスターで戦力を欠く戦いを強いられたチームも散見した。現在はほとんどそんな心配もなく、シーズンを順調に消化しているように見える。「バイデン大統領陽性」というニュース記事も読んだが、それほど大事には扱われていない。米国に限らず、欧州でも「行動制限の解除」という報道を多く耳にする。世界は3年目に入り「動き出した」のは確かである。どちらかというと昨年あたりに、我々は米国や欧州での感染拡大人数に驚かされていた。それに比して日本で第5波・第6波とはいっても感染者数は抑えられた印象を持っていた。欧米と何が違うのだろう?という感覚は常に表裏の関係で、僕たちを惑わさせている。最近はほとんど「政府の分科会」など、専門家の意見も聞かれる機会がほとんどなくなった。「日本版CDC(疾病予防管理センター)」の創設など、この2年間に何度口先だけで唱えられたのか?もはや意図的に「何もしない」という方法が採られる中で、僕ら個人が自らの身体を護るしかないのであろう。
夏休みに入り今後の社会活動は
免疫力のある身体をなどと常に心がける
もとより「何かしてくれる」という感覚が幻想であったのだろう。
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