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休養と楽しみ方あれこれーイチローさんの本塁打練習

2022-07-18
交感神経と副交感神経
「闘争・逃走」と「癒し・回復」
上手く副交感神経モードになるために

かつてイチローさんが現役でシアトル・マリナーズに所属していた頃、スプリングトレーニングをアリゾナまで観に行ったことがある。ちょうど川崎宗則さんが弟子のようにイチローさんを慕い、「テスト生」のような立場で参加していた時のことだった。僕の他にも日本人の女性ファンが2人、彼女らが至近距離で「きゃ〜イチローさん好き!」と言うと、イチローさん本人が「朝から告白されてもね〜」と粋な返答をしていたことが印象深かった。その後、ムネさん(川崎選手)と2人で始めたのが「本塁打競争」、ライトフェンスの先にある看板にぶつけるとか、まるで子どものように一発狙いの打撃練習をして笑い声を伴いながら野球を楽しんでいた。周知のように、イチローさんもムネさんも長距離打者ではない。試合では、ヒット数を重ねる打撃に徹している。だが春先にこんな目的を逸れたような練習時間こそが、イチローさんが偉大なる功績を残した要因ではないかと思った。だが現に実戦でも、06WBC第2ラウンド米国戦の第一打席の本塁打のように、「狙って本塁打も打てる」技術をイチローさんは持っている。投手としての力も、はてまた遊撃手をやったとしても凄いプレーができると言われていた。総合的な技術はあるが、一番自分の可能性が高いところに焦点化して生きる。または表の顔では出さない部分で精神的な解放をしている、という意味で偉大な功績を残す人物の「回復力」の一端を覗き見たような経験だった。

大谷翔平さんからも感じるのだが、「回復力」が非常に高い。MLBのチーム内にも十分に溶け込み、日常からジョークを言いそうな雰囲気はイチローさんと同じ。きっと休養の過ごし方にも、大きな秘密があるはずだ。などと思い自分はどうだろうか?と考えてみる。冒頭に記したのは、既に一般的に言われる「自律神経」のこと。「アクセル」と「ブレーキ」とも言われる相互の「交感神経」のバランスが大切だと云う。興奮や緊張、恐怖や危機、またはイライラしていれば「交換神経」が「闘争・逃走」モードになる。それに対して睡眠・休息、食事、安心・達成、リラックスしている時は「副交感神経」が優位になる。ゆえに平日でも食事・睡眠は大切であり、ましてや休日の過ごし方を活かして「安心」モードになることが大切であるように思う。この日も書き物をしようと思い研究室に行こうとしたが、忘れ物を取るだけに留めた。仕事の場所に行くと間違いなく「交感神経」のスイッチが入るのを感じたからだ。最近は「論文・評論」モードの頭と「短歌創作」の頭が違うような気がしてきた。「ことば」は単なる意味の連なりではない。今までもふとした時に作った歌が評価されてきた経験こそが、大切なのだと思い直している。

自分のスタイルでない楽しみ方も
動きながら楽しんで休む感覚
自分を本当に休めてあげる時間が必要なのだろう。


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