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生涯現役ー理論のみならず実践できる人でありたい

2022-07-04
映画『トップガンーマーベリック』
36年の時を経ての続編
「生涯現役」の意志と誇り

「生涯現役」と聞けば、誰を思い出すだろう?野球ではイチロー選手、昔は野村克也さんかもしれない。思わず「選手」と書いたが、現役は引退したもののイチローさんはシアトル・マリナーズのインストラクターとして、試合前などユニフォーム姿で大谷翔平選手と談笑する姿がよく映し出される。キャンプでもバッティング練習に励み「今でも選手で行ける打球だ」などと、米国メディアが取り上げることもある。もちろん体型も体力も現役時代と寸分も変わらない。好きな道の頂点を極め、その道で生涯現役を貫く。もちろん第一線というのは難しいのかもしれないが、そんな生き方には誰しも憧れる。僕自身も生涯を通して「文学をよんでいたい」「教室で教えたい」という思いは強い。前者は自らの意志で貫けそうだが、後者においては「生涯現役」たるために努力が必要だろう。声や教壇に立つ身体に加えて、人々が聞いて飽きない硬直しない柔らかい話ができる脳を育て続けねばならないだろう。「教室」で学ぶ者たちに共感と共鳴できる存在であり続けること、その根底に「文学をよむ」という確固たる信念が根付いていることを貫きたい。

冒頭に記した映画を観た。ほぼ僕と同年代のトム・クルーズ主演大ヒット映画から36年を経た続編だ。主人公「マーベリック」が、生涯現役であることを思わせる内容。年代・時代に共鳴できるので、トム・クルーズの衰えない筋骨隆々の身体を始め、様々な面において「こうあるべき」という思いをあらたにした。大学学部を卒業した頃のあの野望と熱さと無謀さ、考える前に既に行動しているような前のめりな生き方。そんな流れで僕はまず「研究」よりも「現場」を選んだあの頃。「教えることのプロ」に目覚めて、再び「文学研究」の場に帰ってくることができた。映画では過去への後悔や他者との確執を持ちつつ、昇格を断って現役にこだわってきた一人のパイロットの姿が描かれていた。もちろんこの映画の売り物である空中アクションは健在で、戦闘機も世代が2世代ぐらい進行していることを思わせた。ウクライナ侵攻が現実のものとなった今、こうした最新兵器を扱うフィクションの映画を観る思いも複雑である。「核戦争」の脅威を減らしたという大義が踊る脚本でもあり、米国映画の様々な意図と側面を見せつけられもする。それを抜きにした上で、「生涯現役」を貫く主人公の姿とどんなに機器が進化したとしても最後は「人間の力」であることを描いたあたりには感激を覚えた。「生涯現役で自ら動けて教える」中高年の生き方に大きな勇気と野望に火をつける作品であった。

理に溺れ行動を忘るるなかれ
やりたいことをやりとおす生き方
最後に試されるのは人間の愛ではないだろうか。


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