fc2ブログ

ふれあう人間の営み

2011-01-03
2日(日)起きると箱根駅伝のTV放送をONにするというのも毎年のこと。ややゆっくり寝てしまったので、既に早稲田が首位に立っている。そのまま実況を付けたまま、小欄の更新や年賀状で出していなかった方への返信を書く。それにしても、箱根駅伝の実況は五月蠅いほどだ。スポーツを劇的に伝えようという姿勢は、この放送局の伝統であり、昭和の時代には名アナウンサーも輩出していた。しかし、最近の絶叫的な実況は、時としてスポーツの本質からかけ離れている気もする。選手が繰り広げる競争を、ある意味で冷静に観ることから、その過酷さも伝わってくるはずだ。

 駅伝も終わったので、新春のバーゲンへ出向いた。昨年は池袋の百貨店を巡ったが、今年は新宿に行ってみようと思い立った。池袋のとある百貨店で、ポイントを貯めているので、池袋というのが昨年までの考えである。しかし、やはりファッションを買うには新宿がいい。そんな思いを抱きながら何軒かの百貨店を回る。結構な人出で、エスカレーターに乗るにも列ができている。何となく巡り歩くには疲れる環境なので、年末に偶然訪ねていた、以前から好みであったショップでスーツを購入した。50%OFFというのが何とも嬉しい。過去に懇意にしていた店員さんに雰囲気の似た方が、丁寧に対応してくれた。ここのところ仕事のスーツを買うのは、この新春バーゲンに決め込んでいる。やはり半額は大きい。それに何より、店員さんの対応が事務的ではなく、こちらの気持ちを思い遣るような姿勢に惹かれる。商品の質も重要なのは当然だが、店員の対応というのも大きな要素であるのは、自分の人間に対する思いからであろうか。

 帰宅して、お腹が空いたので、馴染みの寿司屋へ。思ったよりも店が混み合っていた。大変親しくしていた店長が他店へ異動になったので、今や馴染みの板さんは1人。彼だけが頼りである。外から覗いて彼がカウンターにいることを確認して店内へ。しかし、カウンターで、その板さんのいる側の席が空いていない。仕方なく反対側の隅に座る。向かいに見知らぬ板さん、すると何らこちらの好みを聞くでもない姿勢。店内のオーダーを黙々と作っている。時折、手が空くと馴染みの板さんが、こちら側に来て話題を振ってくれたりして応対してくれたが、継続的に話ながらの楽しいカウンターコミュニケーションは、成立することはなかった。そんな中で、自分を顧みると、この寿司屋に求めていたのは、寿司の味以上に、板さんの心意気であったことに気付いた。店長が変わってしまったことで、店の雰囲気は大きく変化する。そんなことに無頓着なお客もいるのかもしれない。商品を安く上手く(美味く)出せば、商売にはなるのかもしれない。しかし、小生はやはり食事とともに、人間的な繋がりを求めている。事務的ではない、そんな店を好みとしていたい。

 予想外の展開で食事をしたからか、家に戻って読書をしていると、やや気分が優れなかった。次第に身体の一部に痒みを覚えた。何かに当たったのかなどと、寿司屋への疑念になってしまう。今まで、この店で一度もなかった出来事である。

 自分を取り巻くものの、全ては人間の営みである。ゆえに、そこで触れ合う人間の対応に焦点が向けられる。これは仕事の上でも同じであろう。冷静な批評・批判と感情的な受け止め方を峻別し、賢い人間関係を築いていくべきであると、改めて学んだ1日であった。
関連記事
スポンサーサイト



tag :
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://inspire2011.blog.fc2.com/tb.php/459-b032e08f

<< topページへこのページの先頭へ >>