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「素直に声を上げたらいい」まずはあなたから

2022-06-11
「世の中を嘆くその前に
 知らないそぶりをする前に
 素直に声を上げればいい」(『時代遅れのRock’n Roll Band』より)

僕たちはこの3ヶ月で耐え難き戦場の惨状とともに、「なぜ戦争が起きてしまうのか?」という人類史的な課題を深く突きつけられているように思う。侵攻を受けた側も侵攻をする側も、多くの人々が犠牲になっている。誰も幸せにならないのは明白な「人災」をなぜ「人」が引き起こすのだろう?近現代に限ってみても、政治的指導者が小さな枠で囲われた中で我欲を暴発させ、「己のみが正義」かのように絶対的権力を振り翳す時に「戦争」は勃発するということだろう。そこに「長期独裁」という権力構造があり、批判を封じ込め権力によって弾圧し始め、思うがままに法を歪曲させ、メディア規制して偏狭な世論を意図して「作り出す」政治構造がある。僕たちは歴史を学べば、このことを知識としては十分に理解しているはずだ。さらに「隣国は脅威」だと弱い市民を煽り立て、「あなたたちを守る防衛を増強しないと大変なことになる」と声高に喧伝する。否、その前に「隣国は脅威」にまで到らしめない外交的努力はしたのか?と20世紀の反省で懲りてはいないのだろうか。20世紀の反省から「民主主義」を確立しようとしてきた人類史的努力は、わずかな時間でむしろ真逆な方向を向いている。「長期政権」の問題も含めて何もロシアに限ったことではない恐ろしさがある。

66歳同級生ミュージシャンが立ち上がって制作した『時代遅れのRock’n Roll Band}』(作詞作曲:桑田佳祐)は既に小欄でも紹介したが、その1番の歌詞で世良公則さんが唄うパートに冒頭の一節がある。コロナ禍もあっていま多くの人が「世の中を嘆く」ことだろう。そしてまた政治的・社会的に起きる多くのことを「おかしい?」と疑問に思いながら「知らないそぶり」をしてはいないか。キーワードは「どうせ・・・」である。「関心を持ってもどうせ・・・」「声を上げてもどうせ・・・」「選挙に行ってもどうせ・・・」と考えて行動を起こさない。「政治は社会はどこか自分の関係のないところで動くので仕方ない」という心理だろう。これは身近な職場や学校でも同様で「どうせ・・・」と考えて理不尽を感じていても声を上げようとしない。「ハラスメント」という用語も一般化したが、それだけに意識無意識の巧妙な手口で知らぬ間に「抑圧」される事例が反対に増えてはいないか?この「どうせ・・・」という無関心バロメーターは、明らかにこの国の投票率に如実に表れる。「批評的・批判的な論理的思考」を身につけさせよと標榜はするが、高校までの教育では入試のみに従順な子どもたちを育てるシステム化が甚だしい。「知らないそぶり」をしているうちに、「どうせ」をくり返しているうちに、僕たちは「自由という名の誇り」さえも失いかねないことを念頭に置くべきだろう。

日本史の数々の「乱」や「合戦」という主権争い
800年も1000年も前の「独裁」と変わらぬ愚行のくり返し
引き返せないところに行く前に「素直に声を上げればいい」!!!


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