オンラインに載った鳥たちの歌声
2022-06-09
きっとウクライナでは鳥たちも苦しんで太陽が昇る早朝から沈む夕方まで
オンラインにも載った鳥たちの歌声
今もこうして「鳥たちの歌声」などと題して小欄を書こうとしていると、PCの後ろの窓から数軒先の家のアンテナ上で、百舌らしき鳥が低く特異な声で啼いた。そして今、飛び去った。頭上では鴉が啼き始め、次第に雀たちの合唱も喧しくなる。普段、家や大学の周辺を歩いている際もそうだが、鴉や雀以外の鳥たちの種類は何だろう?と思案するのも日常的なことである。考えるにこうして鳥たちが自由に啼いている環境があることそのものが「平和」ということなのだろう。ウクライナのきな臭い惨劇の映像を見るに鳥たちもきっと被害に遭い、隣国へと飛来し脱出を試みているのではないかと思う。武力侵攻という許され難い行為は、単に国境など政治的な面ばかりではなく地球環境にも大きな悪影響を及ぼす。無駄に使える建物などが焼かれる惨劇は、地球温暖化を世界が目指さなければ危うい事態をさらに危うくさせる。こんな人間の愚劣蛮行を、鳥たちはどんな風に思っているのだろう。
先月、県庁関係者の主催で「短歌県事業」の相談をオンラインで実施した。自宅で夕刻の時間帯であったので、窓を開けてのオンライン上には鳥たちの声が喧しく載ったらしい。県庁関係者の方が「どこの家ですか?鳥が凄く啼いてますね!」と全員に問いかけてそれがわかった。正直なところそれまでは、自分のPCを通して啼き声までがWeb上に載っているとはまったく意識していなかった。それほど自分の中では鳥たちの歌声が「自然」なものとして同化しているのだろう。向かいの2軒隣の家にちょうどよい樹木が庭に植えられているために、そこが雀たちの格好の遊び場になっているようだ。電線や周辺の家の屋根と樹木を盛んに行き来して、啼き声よろしく遊びまわる雀たち。きっと集団でいることと樹木に潜むのは、天敵から身を護るためでもあるだろう。数日前はその樹木の側にある自宅駐車場で、一羽の雀が落下したらしく地面で息絶えていた。埋めるかどうするか?と迷いそのまま大学へ仕事に行ったが、翌朝には姿も形も無くなっていた。どうやら自然の摂理の中に一羽の雀は旅立ったのだった。
早起き鳥とともに動き出し
陽が沈むといつしか啼き声も静まる
これから向かう朝のウォーキングで公園には、歌の上手な鳥たちがさらに集まっている。
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