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チームに入りたいと思っていたこと

2022-04-21
「科学特捜隊」とか「ウルトラ警備隊」とか
英雄物のチームの一員になりたいと思っていた幼心
人と人とが手を取り合って目的を達成する喜び

幼少の頃、ウルトラマンとかウルトラセブンをTVで観ることにかなり入れ込んでいた。それぞれの最終回には、英雄が地球を去ってゆく姿にかなり涙をした記憶がある。「ゼットン」という最強の異星人にやられてしまうウルトラマンを、兄の「ゾフィー」が救出に来て故郷のM78星雲まで連れて帰る。またウルトラセブンでは地球人に扮していた「モロボシダン」が、同じ「ウルトラ警備隊」の「アンヌ」との愛を捨て故郷の星へ還るという恋の物語まで仕組まれていたことに激しい情動を覚えたものだ。今でもそうだが、僕がドラマや映画を見ると必ず「作中の誰か」に同化して観ている習性がある。ウルトラシリーズで言えば、変身する英雄に成り代る場合が多いのだが、それ以上にその英雄が所属する「科特隊(初代ウルトラマン)」「ウルトラ警備隊(ウルトラセブン)」の隊員になりたいとう衝動を抑えきれなかったと記憶する。「地球の平和を護る」という目的のために人と人とが結束しているようで、それぞれの「チーム」はあくまで「平和」を願う集団であったことも印象深い。前述したように「ウルトラセブン」では、人間的なドラマまで演出されており、「果たして怪獣を攻撃し倒すだけでこの星の平和は訪れるのか?」といった人類が考えねばならない課題を子どもたちに考えさせていた名作であると思う。

当時一番欲しかったのは、「科特隊」では左胸につけて通信できる「流星マーク」、「ウルトラ警備隊」では隊員同士がテレビ通話ができる大型の「ウォッチ」である。ともに玩具で発売されていて(もちろん通信はできないのだが)、買ってもらって身につけていた記憶もある。今やスマートウォッチでは、他者と携帯回線で会話ができ、様々な情報を取得することもできる。講義でワイヤレスピンマイクをつければ、ほとんど「流星バッジ」をつけているような気分になるのは僕だけであろうか。チームの象徴として、また「仲間といつでもどこでも通信できる」という点が、幼少の僕にとって大きな魅せられる要素であった。小学校中学年ぐらいまでは引っ込み思案であったが、高学年頃から学級委員などをやりたいという思いが強くなった。そして中学野球部では、親友とともにチームをまとめることばかり考えている日々であった。高校は「個人種目」である器械体操も経験したが、それにも周知のように「団体戦」があって、その方がより一層に個人のミスが許されないという緊張感があった。大学になると一気に開花したように、サークルや他大学との学生連盟に学生研究班などの「幹事長」「実行委員長」「代表」を次から次へと務めた。複数の「長」を併任できるのかと心配されたほどであった。そう!幼少の頃にチームに憧れていた気持ちの体現であったのだろう。中高教員になってからもそれは同じ、甲子園の応援など組織的に学校で動くことは大好きだった。さて、研究者になってからはどうだろうか?あくまで個人業績が肝要な世界だと、「個の鎧」を纏ってきたようなところはある。だが役割上、ここのところ「チーム」での化学反応的な展開が大変に面白くなって来ている今日この頃である。

やりたいこと・ふかいことを おもしろく
遥か50年も前にウルトラセブンがテーマとした「地球の平和」を
「今ここ宮崎」の「地域」からチームで築こうではないか。


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