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マスクと新しい講義様式のことなど

2022-04-20
マスクをしていても「我」を見分けるスマホ
講義では「話し合い(対話)」を重視していたはずだが
もしかして「ハミング」なら飛沫は少ないのかな?

愛用しているスマホが夜間にアップデート(更新)されたというのでいじってみると、「マスクをしていてもあなたの顔が認証できるようになりました」のような趣旨の設定が新たに加わったようだ。早速、あらためて自らの顔を認識登録させようとマスクを持ち出してやってみようとしたところ、どうやら「マスクは不要」であるらしい。人の眼の周辺の状態を焦点化して読み取るらしく、眼鏡の形状なども影響するようだ。したがって眼鏡を複数使用している場合は、「眼鏡を追加する」という機能もあって僕も「遠目用」と「遠近両用」の2本を登録した。誠に技術の進歩は著しく、コロナ禍の社会に対応させるソフトウエアが次々と更新されている。技術に対して人間はどうなのであろう?例えば、大学の講義は所謂「アクティブラーニング(活動的実践型の学び)」にせよ大学ごとに導入率の数字までが問われる中、様々な工夫を凝らして来たものだが、教室で「密に学生同士が対話する」という方式は、未だやや憚られる状況もある。マスクは必須だが席間を取って窓は開放して換気を十分に心がけながら講義を展開しているわけである。

火曜日3限「日本の恋歌ー和歌短歌と歌謡曲」の第2回目、100名以上の受講者を300名収容の大教室を使用して講義を行なっている。席間はかなり空いている印象で、自ら左右の開放式窓を講義開始前にグルグルとハンドルを回して開ける。本来であれば事前学習をした短歌10首について、なるべく異分野の学生の組み合わせで対話をすることを以前は取り込んでいたが、それを敢行するべきかどうか?あれこれと考えてしまっている。感染症とは「同時間長く供に行動する」ことでリスクが高まるわけで、学部ごと専攻ごととか類型的に行動していた方が追跡調査をはじめとして感染リスクの低下に貢献するなどとも考える。いわば異分野の学部生を混在させ対話をさせるということは、感染リスクを振り撒くように拡散させる危険性を孕むと考えてしまう。また講義名通りに「音楽」との比較をするにあたり、受講者に唄ってもらう場面なども以前は用意していたが、「マスクの中で唇を動かす程度」など控え目の指示をしている。せめてもの「ハミング」ぐらいなら口腔の中で音が共鳴するのだから飛沫は出ないだろう、などという素人考えで医学部の学生らに問いかけたりもした。(もっとも医学部受講生は1年生で医学的知識などまだそれほどないとは思いつつ)「対面を極力推奨する」という全国的な方針はある面で賛同するが、「元に戻った」というわけではない実情があることを押さえておくべきだろう。

欧米など「マスクなし」が当然のようになっている状況
メジャーリーグの客席の状態など日本ではいつのことやら
日本プロ野球中継などを観ていれば、「声援禁止」ながら打球によって歓声は上がる必然。


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