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いつになったら大人になれるのか?ー断固「平和」を求めたし!

2022-02-26
冷戦から雪解けを経て
理想の未来とは「世界はひとつ」なのか?
個々の主権が尊重されれこそ

ロシアのウクライナ侵攻に対して、断固たる抗議をしたい。「主権国家に対する武力による現状変更」というような言い方が為されているが、勝手な理由づけは許されない前近代的ともいえる蛮行である。さらに恐いのは、その侵攻の様子や方法がメディアによって全世界に可視化されているということ。Webをサイバー攻撃で遮断し、国境周辺を陸から固め空港施設を攻撃し制空権を奪い他国との往来を断ち孤立化させる。そこへ首都へ向けて侵攻を進め、政権を担う者たちを拘束しようとしている。たぶんここに記したことは表面的で、現実はさらに用意周到な戦略が採られているのだろう。既にWeb上の言論に目立つのが、日本を含めた東アジアでも起こり得る事態だという懸念である。理性なき恐怖の抑圧を見せつけられ、「自国は自国で護らねば」と躍起になって武力を拡充せよという言論がはびこれば、世界中が冷静さを失い負の連鎖が生じかねない。幼い子どもの理性なき凶行に対して、果たして大人は刀を振り上げて向き合うべきなのか?77年間も保たれてきた均衡から学んできたことの賞味期限が切れたのでは、あまりにも人類は愚劣ではないか。

僕らが子どもの頃は、21世紀には輝かしい「平和」な未来が来ると固く信じていた。SFではむしろ宇宙から侵略を受ける内容が多く、そうした事態になれば地球上の国々は即座に結束する姿が描かれていた。僕が好きだった「宇宙戦艦ヤマト」もその一つで、西暦2199年には世界連邦ができており、遥か銀河系の彼方からの侵略を受ける物語だ。SFアニメ上の想定年代まではあと「177年」ある。これを小刻みにしてみると、2101年いわゆる22世紀までは「79年」。今年は1945年(昭和20)から77年目、さらにそこから77年遡ると明治維新。この154年間に世界は戦争をくり返した時期を経て、「平和」について対話できる大人になった「世界」がようやく出来上がった(ように見えた)。冷戦後の図式もすっかり変わり、Webの進化が「世界」をひとつにしてきたように見えた。否、むしろ「ひとつ」であるという思考がよくないのかもしれない。力ある愚者が「ひとつ」を目論み今回のような愚行に走るからだ。直前に開催された北京冬季五輪、そして東京夏季五輪は何だったのだろうか?人類がスポーツを通して理性的に友と友とが競い合う成熟した「平和」な姿を噛みしめる世界的イベントではなかったのか?何よりまずはウクライナの主権が護られることを祈るばかりである。

そしてこの国はどうあるべきか?
新型コロナで世界が困窮する中での蛮行
それを許さないという言動の中に理性ある大人の対応を求めたい。


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