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就寝前に読みものと起床時の脳

2022-01-13
就寝時には「お世話になった人」を思い浮かべる
短歌や尊敬する人のエッセイなども
起床時まで脳に刻まれるものとは?

年末に開催した市内書店での出版記念トークセッションで、歌人の伊藤一彦さんが長年のカウンセラーの経験から就寝時に考えることを話していた。「今までによかったと思うこと」とか「お世話になった人」のことを思い浮かべて寝るのがお勧めなのだと云う。以来なるべくストレスになることを考えるより、ともかく楽しいことを脳裏に描くようにしている。だが就寝時は同時に妻と話す貴重な時間でもあり、どうしてもお互いの仕事上の愚痴のようになってしまうこともある。それはそれで「吐き出す」という意味で、ある種の「ストレス解消」にもなっているかもしれない。特にこうして寒い時期には、蒲団の中というのは「天国」とも呼べるほどの場所である。まさに「極楽」ではないが、夢と希望と楽しいことを思い浮かべるのが最上の幸福ということになるだろう。

また起床時に脳内を駆け巡る「ことば」がある。今朝は石川啄木の「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買い来て 妻としたしむ」が駆け巡った。たぶん本日の大学院講義で、この短歌から考えてもらおうと構想していたからだ。また就寝時に読んだ短歌とか書物の内容が、駆け巡ることも少なくない。最近は桑田佳祐さんの『ポップス歌手の耐えられない軽さ』(2021文藝春秋)を読み直しているが、その中に書かれていたニール・セダカの”Little Devil”という曲名が頭から離れなくなった。桑田さんが子ども時分に初めてジュークボックスにお金を入れて聞いたらハマった曲であると同書には綴られている。サビの部分が「ヘイ・リフ・デブ」に聞こえるという「空耳」時な発想も大好きで、この日は早速にスマホのサブスクで曲を聴いてみた。どうやら同曲はキャンディーズ『やさしい悪魔』のモチーフにもなっているらしい。(同書脚注)すると同曲に止まらずニールの曲のどれもに大変ハマってしまった。刊行直後にザッとしか読んでいなかった同書を今は就寝前の「良きこと」として、スローリーディングに目覚めてしまったのだ。

あらためて健康診断の結果表が郵送されて来た
健全な心は健全な身体に宿る
ともかく就寝時は楽しく希望を持って過ごそう。


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