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やれ打つな奴が温帯にいる訳は

2022-01-11
「バチが当たる」という言い方
亜熱帯の「尺蛾」が温帯にいる理由を考えて
猫も杓子も「SDGs」を唱える世の中で

一昨日、庭の物干しに洗濯物を干していると、地面にわずかに羽ばたきをする「尺蛾」がいるのを発見した。南九州では3年前ぐらいから大量発生して(10数年前にも大量発生ししばらくは絶えていたとか)、特に「イヌマキ(一つ葉)」を枯らす害虫である。自宅の敷地は全て「イヌマキ」で囲われている我が家では、特に寄生・産卵・孵化して成虫化することが目立つ。隣家とも協力してともに依頼している植木屋さんに定期的な消毒を依頼したりする対策を採ってきたが、なかなか根絶は難しい。僕自身も奴らを見るとやや感情的になってしまい、攻撃的になることが否めない。一昨日の場合、「冬ながらいた」という特異性も手伝って近くにある庭用サンダルで打つ行為に出てしまった。するとその瞬間、自身の右脇腹にいささかの痛みを覚えてしまった。どうやらどんな場合においても「殺生」をしてはならないという、神仏のお告げであろうか。特に生活上で痛みによる支障はないが、寝床に入ると角度によって痛みがある。どうやら「筋を痛めた」ということなのだと、しばらくの間はこのいささかの痛みと付き合う羽目になった。

もとより南西諸島に生息していたはずの「尺蛾」が温帯である南九州にいるのは、気候変動によるものだろう。その気候変動を作り出してしまったのは、「人間」そのものである。「イヌマキを枯らす」ゆえに「害虫」と人間の都合で規定されるが、彼らにとっては大切な宿であり産卵場所ということになる。比較的、高級な低木として垣根に利用される「イヌマキ」であるのも人間の傲慢さを炙り出す連鎖関係のようにも思える。Web記事で「大学の推薦入試の面接」において、多くの受験生が「SDGsを実践している」と答えることが話題になっていた。後戻りできない世界的な問題であるのはわかるが、果たしてお題目のように「SDGs」とだけ唱えているだけでよいのだろうか?かく言う僕自身は、何をどうしているのか?「尺蛾」を打つ前に考え行動すべきなのだろう。まず自家用車は1台で妻と兼用にし、1台の排ガスを無くした。お風呂は可能な限り太陽光温水を利用している。もちろん買物にはエコバックを利用し、食料買いの際には大型のバックも購入した。少なくとも日々の生活でなるべく歩くだけでも、少しは「行動」になっていると思うのだが。自分の不都合を力でねじ伏せる前に、謙虚に自らの生活を省みる必要がありそうだ。

地球そのものを壊しかねない近現代の狂気
不都合を誤魔化し隠してねじ伏せてきた歴史
自然とともにどう生きるか海を見ながら考える午後。


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