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謙虚さと意欲の裏返し

2022-01-09
「早く言えばいいんですが、遠回しに・・・」
桑田佳祐さんの謙虚さと意欲との裏返し
音楽が輝き続けるためには

昨年もそうだった。年明けの急襲、新型コロナが再び急速な勢いで感染拡大を始めた。宮崎はまだ全国的に見れば少ない方だが、地方都市でも3桁の感染者数の県もあり決して他人事ではあるまい。印象として前日の感染者数の「3倍速」で増加していく傾向は、やはり憂い深いものがある。そのため大事をとって「心の花宮崎歌会」も、急遽中止となった。やむを得ないこととはいえ、期待していた機会が失われるのは悲しいものだ。「恋歌」の新刊を著したので「恋」に喩えた物言いをするならば、「この日」にデートを予定していたのに定かでない漠然とした理由で断られるような感じであろうか。空白となった休日の時間は、埋め難いものである。しかしそこに縁あり、先日3日に配信された桑田佳祐さんのLIVEの「おかわり配信」がちょうどこの日の午後であった。書籍も再読が重要なように、2度目は違った視点で映像を観ることができる。再びそんな「意欲」を持ってLIVE配信に興じた。

あらためて桑田佳祐さんの偉大さを感じるのは、LIVE全編を通じて感謝と謙虚を忘れないことだ。「お客様あっての」はミュージシャンにとっての基本であるとはいえ、これほど「感謝」の気持ちが滲み出る人は多くはない。3曲目の「炎の聖歌隊【Choir】」の歌詞にある「開演お待ちどうさん ご来場 大変ご足労さん 毎日お疲れさん ようこそここへ」という言葉には、コロナ禍でなかなかLIVEができなかった思いも込められており、あらためてお客様への愛情に溢れた歌詞である。こうした新曲が収められているEP(ミニアルバム)「ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼きfeat.梅干し」の売り上げは、多くの人気若手ミュージシャンを抑えて堂々の一位。それを自らコメントする際のなかなか言わない、遠回しな物言いがあらためて謙虚さを感じさせるのである。作品は多くの他者が評価してこそ光るものだ。しかしさらに桑田さんの根底にあるのは、「LIVEをしたい 音楽を愛し続けたい」という底知れぬ意欲なのである。2度目の配信再読で、そんな面を読み取れた私は、おかげですっかり元気になりましたとさ。

社会や世相をどう読んで生きるか
素晴らしき音楽の陰での様々なご苦労が
謙虚さと意欲を失わず自らが表現したいことにこだわり続けること。


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