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宮崎大学短歌会年忘れ歌会ー題詠「金」

2021-12-22
やっと対面でできる幸せ
今年の漢字となった「金」
「お金」「金曜」「金平糖」など・・・

新型コロナ感染状況は、次なる変異「オミクロン」が欧米で拡大するのを横目に恐れつつやや落ち着いている国内である。大学の行動規制も緩和されており、サークル活動も通常にできるようになった。宮崎大学短歌会では約1年半はオンライン歌会を続けていたが、前回から対面を再開した。放送大学の講義前日で日向へ移動したため前回は欠席したが、かなり久方ぶりに学生らと顔を突き合わせて歌会ができた。オンラインでも歌会なら十分であると思っていたが、いざ対面を再開するとやはりリアルでこそ伝わる・わかる部分が大きいことを悟る。評をする個々の表情や声の質、どんな間を持って語るか、わからないことがあれば「横ヤリ」を入れることも対面ならタイミングが計れる。オンラインは時と場合によって今後も活用するとして、やはり学生短歌会の歌会は対面ですべきと強く思った。

今年の漢字となった「金」が題詠、出詠11首、参加者10名。「料金」「金柑」「金ピカ」「お金」「金麦」「金属」「金平糖」「金曜(日)」「金運」「金継ぎ」などの歌が並んだ。社会で「金」の価値観が多様化する中で、この文字とどう向き合うかは重要な課題であるようにも思う。クーポン券などが随時話題になるものだが、宿泊などの場合にその料金額を超えた券が支給されている現状には個人的にあれこれ考えさせられている。宿泊施設への支援という意味合いは十分に理解しながら、やがてそのクーポン額分は税金として僕らへの負担として跳ね返って来ないのか?特に若い学生らや子どもたちの世代の大きな荷とならないかが心配である。奇しくも「金柑」や「金平糖」と食べ物を詠んだ歌が高点を獲得した。また「金曜日」への思いがよく滲み出た歌も好評であった。「お金」でない「金」はどこにあるだろう?という学生たちの思索が、このような歌になったのだろう。スマホ利用のQR決済などの歌があるかと思いきや、なかったのも一興。相矛盾する作用を上手く一首に込めた歌が、高点である納得感のある歌会であった。

対面を続けて新人も増やそう!
歌は肉声、ゆえに生で語りたい!
新年も感染が拡大しませぬように!


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