いよいよ本日第1弾!「クリスマスをうたふ 宮崎に生きる」
2021-12-18
背中の下部がジリジリするようなやりたことをやりたいようにやれるしあわせ
みやざきに生きてこそ
今年もあと2週間、世相を表わす漢字は「金」だというが、僕個人としては「待」である。新年営業早々に出版社に企画提案書を送り、承認されるかを「待」った。GOサインが出たのは意図した「新書版」ではなく「選書版」であり、オリジナルな表紙と紙面構成も見易いのでぜひこれで進めたいという出版社のご意向であった。まさに「待」った甲斐があった新年の船出であった。「選書」となればそれなりのページ数が必要であり、当初から書き上げていた原稿に大幅な増補が必要になった。宮崎では無観客キャンプが行われた2月3月、ただひたすらに原稿の増補に勤しんだ。だがこれも苦痛であったわけではなく、むしろ調べていくうちに大変面白い話題で書き進めている自分に気づいた。自らの完成原稿を「待」つ時期が、木も芽吹き花の咲く春先であった。さらには使用する題材歌詞の著作権承認申請、部分的な原稿の書き換えなど、夏頃までは本格的な入稿を「待」つことになった。収束など簡単に見通せない新型コロナとも向き合いながら、むしろ著作という孤独な作業は好ましいとさえ思えた。
入稿後は校正にひたすら執心する。引用文献の山が、机の傍には常に積まれている。諸々のイベントがオンラインで開催されるなか、個人的には「校正」をすることをいつも「待」っているような感覚であった。だがこんな集中力は自著が完成する喜びを「待」つことから生み出されていた。最終校正を行いつつ装丁や帯についての相談を担当編集者とするに、もうワクワク感が止まらなくなった。「待つこと」を一貫したテーマとして著していながら、自著の完成が「待」ちきれなくなった。出版社に最終校正の原稿を直接持ち込み、装丁などを決めるために1年ぶりに上京をした。多くの親友に逢うことを1年も「待」っていたことになる。ちょうどその時期、お願いしていた出版社がオフィスを移転した。神保町から元浅草へ、双方が僕にとって馴染みの地であったことは、出版社とのご縁が深かったわけであり、きっとこの出逢いを長年「待」っていたのだろうと思う。そしていよいよ新刊著書の完成をみた。「待」つことは、「生み出す」ことでもあるのだと知った1年であった。
本日はTSUTAYA宮交シティ店15:00〜16:00
伊藤一彦×中村佳文「クリスマスをうたふ 宮崎に生きる」トークイベント
新しい読者を心より「待」っています!!!
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