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生の声を聞くということ

2021-12-09
学生参加のFD研修会
オンライン講義は?アンケート結果は?
「忖度」社会から解放されるために

12月8日は、第二次世界が開戦して80年の節目の日である。なぜあれほどの惨禍となった戦争を回避できなかったのか?開戦以前にも米国とは、資源をはじめ明らかな国力の差が諸々のデータで明らかであった。内閣及び天皇も含めて外交交渉によって解決し開戦を避けたかった意向がありながら、なぜ開戦に突き進んだか?NHKBSプレミアム『選択』という番組で、歴史学者をはじめ元外交官や心理学者を交えての議論が大変に興味深かった。1937年(昭和12年)からの日中戦争に既に多くの戦費や人員を費やしてしまっているゆえ、後戻りができなかったことをはじめとして、見えない「世論」のようなものに政治家までもが左右されていく恐怖。専門家の意見をに広く耳を傾けようとせず、狭い了見の中でデータを無視した感情的な「忖度」で大勢が決定されてゆく。そんなかつての過ちは、80年が経過した今も「学習されていない」という話題には納得しつつ怖ろしさを覚えた。「忖度」はここ最近のこの国の傾向ではなく、常に根ざしたものであり大きな過ちの根源でもある。

全学FD研修関係の委員をしているので、この日は「学生参加」の研修会に参加した。昨年度から行われてきた「遠隔講義」について振り返るというテーマである。データとして示されたのは「学生アンケート」であるが、次第に学生らが本音を語り出すうちにその信憑性が問われ始めた。どうやら「記名」と「無記名」では、回答する内容に差があるということらしい。「記名」であれば、やはりどこか成績評価との関連が気になり「忖度」した内容を回答するというのだ。一方で「無記名」のアンケートには教員にとって辛辣な内容が記される傾向がある。こうした実態でありながら「データ」化された結果によって、改善の施策が検討されていく。「教育学部では質問が少ない」という「データ」は何をどのように表わしているのか?よくよく考えて活用する必要があるようだ。何より学生らに「本音で語って」と言っても、どれほど真に「本音」であろうか。次第に頻繁に発言する学生は固定化され、学部ごとの特質があるにも関わらず大局的な話題が展開していく。開放的な試みで有意義であったが、それだけに各学部でも同様の機会を設けて「忖度」のない対話を持つべきであろう。

歌会が「無記名」で批評することの意義
本音で語り合える時間の尊いこと
偏らず生身の己を語り合える健全な関係や社会を求めたい。


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