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滞空時間となる休日

2021-12-06
追われているものから解放され
虚空に揺蕩(たゆた)うように
クリスマス飾り灯ともりて

冬になったので例えば、スキーで考えてみよう。いつも踏ん張っていては、決して上手くは滑れないのがスキーである。簡単にいえば、力を抜くことで初めて曲がることができる。初心の際はいたずらに加速するのが怖いもので、踏ん張りきってしまいむしろ面白い域までいかない。自転車もまた同じ、倒れないようにと肩肘に力が入っているうちは上手く操ることはできない。野球のバッドもゴルフクラブのスイングも剣道で打ち込む際も同様に、必ず肝心要の一点の前後は「力が抜けている」ことが必要だ。その緩急を覚えるまでには、いささかの経験が求められるのも共通点かもしれない。僕は高校時代に器械体操をしていたので、それでいうならば一瞬「浮く」という感覚が大切だ。地面を蹴る一点、力で決めるところのみに力を入れるが、滞空時間では柔軟に身を任せることも重要だと思う。この感覚は、やってみた者でないとわからない気もする。

いくつかのスポーツに喩えたが、日常生活でも「滞空時間」が必要ではないかと思う。何らかの〆切に追われているとか、会議が次から次へとあるとか。ここ数年は学部の役職で全学会議も少なくなく、また研究学会では委員に指名される年頃でもあり、多方面の会議日程が手帳を埋めている。さらには休日を利用したイベントや集中講義、SNS上で先輩に「ひっぱりだこ」だと言われたりしている。だが仕事というのは、やるべき時にいただいたものは拒まずやるべきと思う。むしろその踏ん張る仕事があるからこそ、力が抜ける滞空時間のような休日が訪れると考えたい。先週末の大切なステージイベントを終えて、この日は時間にも終われず妻とともに好きなように過ごした休日となった。まさに力を抜いて歩いたり、青空に身を任せるような時間を持つことができた。『万葉集』に見える「揺蕩う」という語のように、力を抜いて今の「生きる」を見つめる休日が大切である。

クリスマストゥリーを飾る心の余裕
玄関にリースを飾りつつ
新聞にクリスマスパッチワークが紹介された義母を思いながら。


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