ブーゲンビリアこの子いとしき
2021-10-25
宮交ボタニックガーデン青島空港名にも関する「ブーゲンビリア」の栽培講習
妻と義母に導かれて
宮崎は、市内中心部と空港が極めて近い稀少な地方都市だ。直通列車で9分、車でも15分ほど、僕の自宅も大学も車ならほぼその程度で往来できる。市内にそれほど隣接していて騒音は問題ないのかといえば、海上に滑走路が張り出しているからだろうか、居住地域にもよるだろうが騒音に悩まされることもない。時折、自宅や大学上空を航空機が飛ぶのだが、身に沁みるほどの騒音は感じない。発着便数が適当な数であることも大きいだろう。さてその宮崎空港が名称公募によって「宮崎ブーゲンビリア空港」となったのは既に僕が宮崎に移住後のことだった。当初はその名称に「?」を感じたこともあったが、ブーゲンビリアという植物を知るにつけ「南国」イメージが醸し出され次第に違和感がなくなって来た。宮崎は空港もそうだが、公共の道路に多種多様な花が植えられている。主要道路に聳え立つ「ワシントニアパーム」を始め、かつてのハネムーンの聖地としてリゾート感があるのは悪くない。むしろ「ブーゲンビリア」をもっと身近に愛好すべきとも思うようになった。
「宮交ボタニックガーデン青島」は、青島参道と海に隣接する熱帯植物園だ。義母が「ブーゲンビリア」の栽培講習に参加するのに妻も一緒ということになり、結局は僕の父母も含めて青島に行くことになった。ようやく感染状況も改善してきて、宮崎では感染者「0」の日が続いている。青島には思った以上の人出があって、地元の飲食店なども嬉しい状況が戻ってきたようだ。休日に人々が気が和む景色を求めて名勝地に集まるという、ごく自然なる行為が自然にできることが何よりの幸福であろう。講習中に僕もブーゲンビリアの苗木をあれこれ見つつ、係員の方に諸々と話を聞いた。多くの品種が、気温「0度」までは耐寒性があると云う。宮崎の冬は平野部でも氷点下になる日が年間に何日かはある、となると外気での越冬は厳しい線であるようだ。中には「マイナス5度」までは耐寒性のある品種があって、空港などに多く植えられているのはそれだと云う。講習後に妻も一株の小さな苗木を購入した、その際に係員の方が「この子」と愛情を込めて苗木を呼んでいたのが印象的だった。苗木のまま今年は越冬し来春には鉢に植え替えると、来年の今頃までには50〜80cmほどの樹に成長すると聞いた。季節とともにこの「ブーゲンビリア」を愛しく思う日々を送ってみようか。
地元の釜揚げうどん屋さんも待ち時間ながき
社会が正常に動き、また自然を身近に感じることも
僕らは南国リゾートに住んでいるのだろう。
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