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テーマ詠「パン」ー宮崎大学短歌会10月歌会

2021-10-21
テーマ詠「パン」
身近な食べ物ながら難しい
諸々のパンの名称を知る

後期授業期間が始まって初めての歌会、講義の多くは対面になったが引き続きオンラインにより
開催となった。この1年半で、ほぼほぼ「オンライン」によって各自の自宅から2時間半程度の歌会が恒例となった。途中参加や見学なども含めて、学生たちにとっても取り組みやすい方式なのだろう。本学はほぼ対面講義であるが、都市部でハイブリッド方式(オンラインと対面の同時講義)を希望制で実施すると、多くの学生が「オンライン」を選択するという実情を聞く。単位取得という講義であっても対面が絶対という訳ではなく、「オンライン」を便利な方法として学生が受け入れていることを知る。宮大短歌会でも対面を希求する意見がない訳ではないが、「オンライン歌会」が続いている。短歌に関しては特に同時双方向オンラインとの相性もよいように思う。さて今回のテーマ詠「パン」、意外や難しかったという声も多かったが出詠10首、8名の参加を得て熱い語り合いが展開した。

「パニーニ」「ナン」「チャパティ」「ベーコンエピ」など特徴あるパンの名称を初めて知る発見の歌、もちろん「メロンパン」「アンパン」「フランスパン」といった聞き慣れたパンの特徴を活かす歌もあった。食パンの「耳」、二つに割った際の不公平感、「4枚切り6枚切り」論争、朝食はパンが健康食か?パンの具材、等々の取材の仕方には各自の工夫が見られ解釈するにも興味深かった。それにしても思うのは、やはりこの国では「白米」が主食であり、やはりパンは脇役であるようだ。各国の特徴あるパンを多種多様に取り入れ、食事や間食にバリエーションを拡げているように思える。個人的に「菓子パン」などという言い方が気になり、果たしてそれは「食事」なのか?とその甘さや栄養価に疑問を持つことも少なくない。食べ物のテーマ詠は、どこかでその食文化としての社会的背景を映し出すことも、あらためて感じた歌会であった。

私たちの食文化の混淆(こんこう・混ざり合うこと)
アンパンマンという題材の巧みさ
オンラインでも熱量の高い歌会である。


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