自由に楽しめるように脳を使おう
2021-10-05
附属図書館を会場にて「リーディング劇」を会場を下見すれば様々な発案が巡る
「海の聲」が聞こえる今朝、思うことを思うままに
今、こうして小欄を書いていると東の海岸方面から「海の聲」が聞こえる。あくまで自然に雄大にくだらない意図や姑息な欲もなく、地球は生きているといはむばかりに単調のようで複雑なリズムを空間に響かせている。旧暦八月二十九日、下弦の月が細く僅かに光を残す空である。こんな自然の呼吸を見聞すると、人間も思いの丈を思いのままに生きるべきではないかとあらためて考えるようになる。やらされて仕方なく渋々痛みを伴いながら物事に向き合うべきではない、たとえそれが仕事であってもである。元来が「ヒト」は好奇心旺盛で、やりたいことを自由に楽しむ行動をくり返し文明を築いて来たわけだろう。「ヒト」以外の動物は「火」を怖がったが、自由に楽しめば便利で新たな発想が生まれることを「人類」は知った訳である。たぶん原始の時代にも「人類」は「海の聲」を聞いたのだろう。下弦の月が再び満ちていく日々を意識したことだろう。
前半、自由に楽しく今朝起きて窓を開けた際の発想を書いてみた。あまり「何を書こう」という意図はない。「海の聲」は胎動のようにも聞こえる、何かが生まれ何かが動き出す。市内の仲間と若山牧水を題材に「リーディング劇」をやろうという発案がまとまりつつある。脚本を書く人・劇団を主宰する人・そして学生にその体験を通して学んでもらいたい人、の三者が集った形である。会場は本学附属図書館、学生創発活動の一環として学生の参加とともに地域の役者やスタッフの人々と出逢う可能性を秘めた企画である。この日は発案した方々が附属図書館を見学がてら打ち合わせにいらした。会場候補の場所を見るに、どんな演出をしようかと面白い発想が飛び交う。ガラス張りのオープンスペースをいかに活かすか?だがしかしキャスト・スタッフをどうしようか?などと発案からして自由で楽しい。当初は直近11月の開催も目指していたが、じっくり腰を据えて来年2月ごろに向けて準備を進めることで合意した。まさに「海の聲」のような自由さが実に楽しい。
ありがたき宮崎の仲間
ご存知のように牧水の第一歌集が『海の聲』
この胎動のような聲に今朝も力をいただく。
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