世界的研究と宮崎ならではの切り口
2021-10-02
新しい10月がやって来る大学はやはり研究を発信せねば
思いを新たに秋晴れの空
所属大学では新学長が就任し、新たな体制での6年間が始まった。これまでの6年、これからの6年においても、自己の研究がどのように進んで来て、どのようにさらなる展開をするかを俯瞰する機会ともなった。教育の質・地域貢献・組織改革整備など、大学が要求される課題は多いが、やはり大学である以上、「研究」を充実させ発信し続けるという使命こそが第一義的であろう。様々な忙しさや悪条件を理由にして、いつしかそんな「基礎基本」から我々は目を背けていないか。この日にいただいた通知書を手にしてその重さを実感しつつ、あらためて「研究」の大切さを心に刻んだ一日となった。一昨日も記したが「地域貢献度」では全国でも首位の評価であり、ある雑誌が毎年のように行う「本当に就職に強い大学ランキングトップ150校」では、1桁台ランキングに「工業大学」が多い中で「8位」と上位にランキングされている。たぶんこうした数字は、「これまでの6年」の積み重ねで成し得たものだろう。明らかに「地域に根ざした大学」として前進を遂げて来たのが社会的にも明らかになっている。
真の「プロとは?」を喩えて考えてみたい。なぜ大谷翔平は、野球の本場MLBでも格段に評価されているのであろう?先発投手・長打者(スラッガー)をMLB全球団の中でも高次元の数字を残しつつ、試合に臨む姿勢やメディアに対する態度は他に類を見ないほど好感が持たれている。所謂、日本で「二刀流」と言って讃えるのだけではない、「武士道」にも通ずる真摯さと品位の高さがある。今までの「日本人選手」が、MLBに渡ると髭を伸ばしたりして現地の多くの選手の「真似事」をするのに腐心していたように見えたが翔平は違う。あくまで外見も自分らしく、爽やかで世界の誰しもから好感が持たれる。相手チームの選手を尊重する態度や、四球の連発や死球を受けた後の態度なども批判される要素は見当たらない。これこそが日本の生んだ真の「野球のプロ」であろう。翔平を見本とするならば、我々も「世界が認める研究」をせねばならない。自らの姿勢を見失わず、宮崎ならではの切り口が求められる。僕には「宮崎の短歌」に生身で向き合う、その上で研究の原点である比較文学の視点を持った研究を再考すべきであろう。世界的な視点から「詩歌としての短歌」をどう考えるか?若山牧水を世界でも評価される詩歌人に高めなければなるまい。
まず「研究」を語り合い高めよう
その姿勢を学生や県民たちに見せることで
自ずと「教育」も「地域貢献」も進むことだろう。
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