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学長退任に寄せてー地域貢献度全国立大学法人一位

2021-09-30
学長の2期6年間
自らの8年半のうちの大半において
「短歌」への理解と様々な機会に感謝

9月は大学役職任期の交代時期、現学長の任期も本日が最終日となる。僕自身が宮崎に赴任して9年目8年半が過ぎたが、その大半を現学長体制のもとで勤めてきた。振り返れば、2015年夏には県立劇場と組んで「地域連携群読劇・星の王子さま」を宮交ボタニックガーデン(県営植物園)でかなり強引な試みとして共催、その直後に現学長の任期が始まったことになる。この頃から短歌創作にも夢中になり始め、2016年には俵万智さんの宮崎移住により「短歌県づくり」の機運が高まった。2017年10月には「和歌文学会宮崎大会」を主催、河野県知事の懇親会への参加は「当該学会初」だと研究仲間に賞讃してもらった。2018年1月1日個人的に「教授昇任」当年10月からは副教務長の役職となり、2019年10月から副学部長(教務担当)となった。さらにこの年は「教育活動表彰」を受け、学長を前に受賞者代表で挨拶をしたのをよく覚えている。ホームカミングディで講演をしたのもこの前後、牧水や短歌の研究成果が学長の目に止まり、その後は諸々の講演機会を学長からいただくことになった。2020年コロナ禍に見舞われ役職上学部の学生や授業対応に苦心したが、全学の教職員で何とか乗り越えようとする「仲間意識」に頼もしさも実感した。そして今年の7月には学長の専門分野である「日本周産期・新生児医学会学術集会」での講演の大任もいただいた。

昨日は「学長退任講演・式典」に出席した。6年間を振り返るスライド・動画・メッセージが多く紹介された。その中で全国の国立大学法人地域貢献型大学で評価が一位になった成果について、様々に言及された。既に地元紙で報道もされたが、琉球大学と並んでの一位ということ。国立大学が「法人化」してから既に20年近くなるが、その改革によって「1、世界的先端研究」「2、特色ある専門研究」「3、地域貢献研究」の大きく三分類が為された。1は東大や九大など旧帝大系が多く、2は東京芸大や鹿屋体育大など、本学は3の地域貢献研究に分類されるという訳である。所属学部の場合は、地域教育への貢献を大きな柱として「宮崎」の発展に貢献できる研究が望まれている。僕自身は宮崎の地に赴任したことで、あらためて短歌の魅力に出会い直し、若山牧水を研究し近現代における「声」の問題を教育とも関連付けながら向き合ってきた。所属大学が「地域貢献大学」であるからという拘束感ではなく、「宮崎」という土地の魅力を知った県外出身者としてこの地に惚れ込んだという方が適しているように思われる。同じく県外出身者である俵万智さんが、あらゆる面を全肯定的に語る機会も多く、いつも背中を押されるような機会に恵まれたこともある。僕自身の研究や取り組みが、どれほど「地域貢献度」の評価に繋がったかは定かではないが、学長が方針として掲げた「宮崎でしかできない研究」を自然に取り組む流れになったと今にして振り返ることができる。

牧水研究と短歌創作に向き合った6年間
その成果は新刊著書として本年末までに刊行する。
現学長に感謝を伝え、僕自身の「宮崎でしかできない研究」はさらに未来へと続く。


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