2021年の仕事としてー校正と講義動画撮影と
2021-09-28
新刊著書ゲラの校正を進め宮崎コンソーシアム講義の動画撮影も
今年なにができるかな?
9月末は年度の半分、10月からは新しい仕事も始まる。そんな「年度」の意識ともに、2021年1年間を考えると残りは3ヶ月、まったく新型コロナ禍と五輪狂想曲と政局などに翻弄されているうちにあっと言う間に過ぎ去っている印象である。ふと自分は今年、どんな足跡が遺せているだろうかと立ち止まって考えたくなる時節である。年頭早々に出版社への企画書提出、春まだ浅き頃から日々の原稿執筆に勤しみ、諸々の修正や著作権の許諾を経て、ようやくゲラの校正まで進んで来た。自らが打ち込んだワープロ原稿と違い、ゲラを見ると1冊の著書に仕上げるのだという実感が湧いてくる。農耕作業に喩えるならば、春先に苗を植えた稲が大空に向けてすくすくと育ち、秋には稲刈りをしてようやく籾殻になって社会に提供される前段階になったということか。研究者としてまた一人の書き手として、自らの著作が世に出ることこそ大きな足跡となる。今回の著作に続き、既にいくつか出版したい原稿の構想がある。以後、年次1冊ぐらいの出版を叶えたいものである。
『日本の恋歌とクリスマスー短歌とJ-pop』(新典社刊)という題名、一昨年2019年年末に「国文祭芸文祭みやざき2020」のプレ企画「まちなか文化堂」で市内の書店で出前講義をしたのが今回の著書の基盤となる。友人のライターに言わせると、「仕事の波が来た時に躊躇なく乗れる勇気が大切」であり、それが書き手として仕事への肝心な姿勢であると云う。今回はまさに「波に乗った」という比喩が的確で、宮崎でのありがたきいくつもの出逢いが僕の背中を押してくれている。映画でも音楽の新作アルバムでも発売前には前触れがあるものだが、自著についてもそろそろと思い要約版の90分講義を制作することにした。ここ何年間も担当しているのだが「宮崎コンソーシアム」という大学の枠を超えた講義「宮崎の郷土と文化」、ここで牧水を起点としながら新刊自著の一部を展開することにした。今回は担当大学の方針で動画撮影を専門の会社に委託したということ、この日はその動画撮影が行われた。会社のスタッフは今回の「みやざき短歌甲子園」オンライン配信動画も担当したのだと云う。「ちょうど短歌に興味を持ったので、講義内容は楽しかった」と撮影後に話してくれた。今後、動画は編集されて11月ごろには宮崎県内の多くの大学生が視聴し受講することになる。
出版紙面そしてデジタル情報として自らの足跡
小欄を日々語って12年、その筆力がサーフボードになってくれた
2021年私の仕事。
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