原稿書きの恍惚感のち再び酒縁
2021-09-01
原稿を書いている最中にふとTwitterを眺めていると
こんな近くにいらしていたあのお方
8月末日〆切原稿を、最終日に追い込みで書き上げた。昨日の小欄に書いたような事情から、意識しながらもなかなか着手できない原稿であった。内容と量にもよるが、原稿を書くのは集中度が左右する。上手く流れに乗って書き始めれば、4000字ぐらいまでなら一気に行ける。覚書にしておいたことと、脳裏をよぎる書きたいことが融合し、次々と文章に織り成されていく感じである。そのリズムと疾走感は、長距離走などで云う「ランナーズハイ」のような快感・恍惚感があるように思うことが少なくない。どうやらこれは運動の場合、有酸素運動による快感ホルモン分泌作用なのだとの研究によって指摘されているようだが、文章を書くリズムでも一定の有酸素運動の状態に近いものが生じるのかもしれない。朝晩のウォーキングの際にも、同様の作用が起きるようにも自覚しており、2Km20分ほどの歩きで短歌が一・二首できてしまうこともある。確か海に潜るダイビングでも、酸素がむしろ少ないことで同様の恍惚感をもたらすと云うことも聞いたことがある。
人もまた動物、飢餓感とか酸素不足とか恒常性維持に必要な要素が欠乏することで妙な力が出ることがある。それは原始時代、飢餓の中でこそ獲物を狩猟しなければ生命維持が困難になる追い込まれた状態で「ヒト」が力を出したことに通ずるのだと云われている。こうした意味では原稿書きの際も「満腹」は大敵で、通常より茶碗のご飯を減らして臨むことが効果的であったりする。午後になりまた違う原稿に向き合う、こちらも書きたいことをテーマにしているので森林の中を発見を求めて冒険するような感覚になる。今まで誰も書いたことのないであろうことを書きたいという渇望した精神状態が文章を進める大きな原動力だ。そうこうしているうちに夕刻になった。ふとTwitterをみると、ちびまる子ちゃんの声優・TARAKOさんがソフトバンクホークスの宮崎での公式試合で始球式を務めるのだと投稿していた。かれこれ10年以上になるが、懇意にする東京の居酒屋で出逢い、それ以来、舞台を拝見したり「親友」のたまちゃん役の渡辺菜生子さんに附属小学校の鑑賞教室で読み語りをしに来ていただいたこともある。試合が行われる球場までは数㎞、すぐにでも逢いに行きたい気持ちではあったが、感染対応もありメッセージをすることに止めた。これもまさに「酒縁」、再び東京に問題なく往来できるようになったら、ぜひともTARAKOさんのお芝居などを拝見に伺いたくなった。
8月尽日
原稿を書く恍惚感
また新しい朝がやって来る!
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