可能性を摘まないために
2021-08-17
前を向いた生き方とは社会はどう動くかやってみないとわからない
可能性を摘まないで生きるために
イチローが小学生の時に「プロ野球選手になる」と言って笑われ、プロ入団の時は「首位打者になる」と言って笑われ、笑った者たちを見返すために「すべてを現実にしてきた」と語ったエピソードの意味は重要であると考えている。現在、MLBで大活躍中の大谷翔平も旧来の野球の考え方で「投手は投手に専念」と日本プロ野球入団時点で可能性を摘まれたら、MLB本塁打王争いをリードする現在はなかったわけである。今回の東京五輪に出場できた水泳の池江さんにしても、白血病を患っても可能性を摘まなかった歩みをしたから出場が叶ったわけであろう。スポーツは傍目から見れば「可能性がない」と思われがちなことを、取り組み方で乗り越えて可能にする事例が見られ、僕たちの心を動かし学びを与えてくれる。「人」には無限大の可能性があって、「無理」なものはないというほどの前向きな生き方がしたいものである。人生とは「無理」と諦めるから無理なのである。
思い返せばイチローほどではないが、僕も笑われて生きてきた人生だと思う。受験の際に「志ある難関大学に必ず入学したい」と言っては高校の担任に笑われ、一介の高校教員が「大学教授になりたい」と言っては周囲に笑われたりもした。正直、受験時の偏差値は全く志望校には届いていなかったが、グラフを見れば明らかなように「偏差値」というのは「到達」してなければ合格しないわけではない。高校教員としても口先のみならず、二足の草鞋で心血を注いで仕事と研究に向き合えば次第に研究業績を積んで学位を取得することができた。やがて「実務教育経験」がある教員の方が、特に教員養成学部では重用されるという追い風も吹いてきた。僕自身が前述した二度の人生の転機で、可能性を摘んでしまっていたらと思うとゾッとすることがある。20代の頃、高校教員同僚である友人と欧州の旅に出たことがある。彼は計画通りの「安全」志向で旅を進めるが、僕は発見や出逢いがあれば計画よりも「可能性」に賭けて行動を変容するタイプだと自覚したことがある。人生も旅、宮崎にいる僕の可能性もまだまだこれからだと思っている。
可能性を見つけたら行動を変える
安全な舗装路ではなく自ら道を開墾する
「進取の精神 学の独立」
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