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リーダーはどこにいるのか?

2021-08-03
野球日本代表
サヨナラ勝ちではあるのだが
諸々の分野にてリーダー不在の時代

もう12年も前のことになった、野球日本代表が第2回WBCでイチローの決勝打で優勝した。僕自身も野球熱が高い頃で、決勝のロスの地まで仕事の無理を押して強行に赴いた。また大会前に日本代表合宿が行われた宮崎の地にも、初めて訪れた機会であった。まさかその4年後に宮崎の地で仕事先を得て移住するとは夢にも思っていなかった。(2013年にも第3回WBCが開催され引っ越し準備をしつつ代表合宿を観に行ったのであるが)代表合宿が行われた「サンマリンスタジアム」までは、現在の居住地から徒歩圏である。きっとあの代表合宿によって、神様は僕を宮崎に導いたのだ。その代表合宿の際に印象深かったのは、言うまでもなくイチローのチーム内での姿勢である。特に「キャプテン」と定められたわけではないが、自ら入念に工夫した練習をする姿を見せてメンバー全員を鼓舞していた。また他の選手の打撃練習の際には、休むことなく外野の守備位置につき、背面キャッチなどを見せつつ打球勘を養っていた。その練習姿にスタンドから大きな歓声が上がっていた。これこそがプロのリーダーの生きた姿だと目に焼き付けた。

当時の日本代表のほとんどがイチローを慕っていたはずだが、特に川崎宗則の弟子のような言動は目を引いた。イチローがクールに決めるならば、”ムネ”は熱く声を出してチームを盛り上げる。06年第1回WBCで培われた”ケミストリー”(化学反応)が、さらに尊大な力になっていることが感じられた。09年の大会中にイチロー自身は打撃不振に悩み、有名になった決勝打は放ったものの大会後に神経性胃炎になってしまった。シアトル・マリナーズのキャンプ中から「故障者リスト」入りし、開幕から数週間は試合に出ない日々を送っている。たぶん自らの打撃不振のみならず、日本代表を引っ張り第1回06年大会に続き優勝するという重圧が彼にのしかかっていたのであろう。09年WBCの2連覇の大きな要因はイチローのリーダーシップだと、代表チームが形成された合宿から可能な限り球場で直接にチームを観た僕は実感した。長々と思い出を綴ったが、昨日のTOKYO2020野球日本代表の試合を観ているに、「サヨナラ勝ち」という結果はよしとして「リーダー不在」が顕著に感じられるチームに映る。しかもこれは「野球日本代表」のみならず、「日本社会」が抱え込んだ大きな問題のように思えてくる。自らの実績のみならず、自らがプロとする分野で世界を相手に先導する存在。ある証券会社のCMに「イチロー社長」と仮想するものがあるが、今まさに世界を見渡しこの国の凋落を救うリーダーの出現が待たれているのではなだろうか。

自ら行動し姿勢を見せるということ
言動に哲学が感じられるとうこと
身捨つるほどの野球はありや


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