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ラジオの海に抱かれたい

2021-07-14
大学におけるワクチン職域接種
オンデマンド講義にて久しぶりにラジオの声で
課題短歌は題詠「海」

大学で職域接種が始まっており、学生・教職員への接種が順調に進んでいる。学内でこれを采配する職員の方々のご苦労はいかばかりかと、頭が下がる思いである。希望調査から予約サイトの立ち上げ、接種場所や打ち手の確保、たぶんそれ以上に目に見えない苦労が山積であるはずだ。この現場の努力に対しては、せめて希望者分は問題なくワクチンが供給されることを願う。個々の国民への公約を私たちは忘れるべきではなく、接種促進を上から命じた前提となる責務であると思う。この学内状況で全学学生が対象の基礎教育科目においては、「オンデマンド講義」での実施依頼があった。この曜日が接種日となる対象学部があると、講義に出席できない学生が生じるということで、いつでも学生の可能な時間に講義が受講できる「オンデマンド」の要請である。急な依頼のように見えるが、昨年1年間でこうしたオンライン講義の形式を僕らは学んでいるので、まったく問題なく「オンデマンド講義」に移行を決めた。久しぶりに1年前を思い出して、「ラジオ放送方式」の音声と資料を配信する形式である。

ただWeb上に「音声」や「資料」を掲載する方式では、その内容の「著作権」が問題となる。使用する教材としての「歌詞」や、音源として「音楽」を流すことは、ライブでのオンライン講義とは違い控えなければならない。ただこれにも対策がないわけではなく、学生らにYouTube動画を各自で閲覧するように指示する形式で対応する。使用したい音楽・歌謡曲の映像はたいていがYouTube上に存在している。今やYouTubeは貴重な教材であるとも言えるのである。この日はサザンオールスターズの「涙の海で抱かれたい-SEA OF LOVE」が課題曲、梅雨も明けている宮崎で「恋と真夏」というテーマを考える内容であった。ビーチでのひと夏の恋、寺山修司の短歌なども紹介し、「海と夏」というサザンに欠かせない素材についてラジオ方式で語った。前週からの課題短歌創作も題詠「海」、僕が秀歌と思える10首を選び紹介した。砕ける波・潮風・航海・海の幸・山と海・白鳥など素材や視点に特徴ある短歌にはキラリと光るものがあった。久しぶりでWebへの掲載までは手間取ったが、収録を終えてあらためて「ラジオ方式」の利点も感じた。「聴く活動」の少ない社会において「耳で思考する」行為が学生たちの想像力を育てるものと考えている。

ラジオは海になぜかよく似合う
浜辺で流れる音楽のイメージが忘れられず
ラジオの海に抱かれたい


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