つながる大学であるためにー国文祭・芸文祭みやざき2020
2021-07-10
県を上げての全国的文化の祭典大学附属図書館を会場にした連携事業
事前の企画からいよいよ前日準備へ
7月3日(土)に「国文祭・芸文祭みやざき2020」が開幕した。その開会式でも高校生から小学生まで宮崎の多くの若い力が短歌を声に出して読み朗詠し踊り語り、みやざきの明るい未来を表現した。以後会期は10月17日まで続くのだが、この祭典の大きな特徴が県内すべての各市町村で何らかの文化に関連した行事が開催されるということだ。県全体で一部の人だけが祭り事に関わる訳ではない、障害のある方もどんな世代の人たちも「住んでいる地域」に参加する可能性のあるイベントがあるのがいい。そんな方針を受けて僕が関われる場所にも関連行事がやってくる。この半年以上にもわたるだろうか、企画内容や規模・参加者など県庁のご担当の方々と進めて来た。その流れに伴い常に感染対策などが障壁になるなど、決して平坦な道のりではなかった。しかし思いはひとつ、みやざきの中高生と大学生らが「短歌でつながる」ことを希いここまで準備を進めて来た。
この日は午後から会場準備に入った。講義1コマがあったのでそれが終了して現地に向かうと、既に県庁ご担当者や関連業者の方々が見えて準備に入っていた。「国文祭・芸文祭」のイラストが施された背景ボードに、大学のボードがコラボする。まさに大学が「地域とつながる」象徴のような光景に心が踊った。その後、ゲスト講師の東直子さん・田中ましろさんが到着。もちろん来県直前にPCR検査を受けていただいての参加となる。東さんは短歌のみならず、詩も小説も絵画も創作する多彩な才能の持ち主、穂村弘さんとともに若者への短歌啓発を意図した著作も多い。ことばの芸術的な可能性を広い世代に伝える存在であると、お話してあらためて感じた。田中ましろさんは、「うたらば」という写真と短歌をコラボしたフリーペーパーを主宰しており、若者からの反響も大きい歌人である。スマホがこれほど普及し中高生以上ならば多くの人が日常で簡単に写真を撮れる。それを単なる「写メ」に終わらせることなく、三十一文字を添える。SNS等のWeb関連にも相性はよく、まさに「つながる短歌」を実践している存在である。さてこのお二人がみやざきの中高大学生を、どのようにつなげてくれるだろうか?いよいよイベントの幕開けである。
創発の場としての附属図書館として
中高大学生がつながる場として
「みやざき大歌会」本日13:00開始!!!
(*YouTube配信は「いざムー」で検索を)
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