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題詠「テープ」ー宮崎大学短歌会六月例会

2021-06-26
「セロテープ・ガムテープ・カセットテープ」
「つなぐ・はがす・はる・きる・ふれる」
世代間の差なども感じる批評が・・・

宮崎大学短歌会六月例会、題詠「テープ」出詠13首、出席者6名にて開催。互選票も割れて、題詠として多様なテープが詠まれたことが実感できた。果たしてあなたは「テープ」という語から何を連想するだろうか?一般的には「セロテープ・ガムテープ・ビニールテープ」などの日用品としてのテープだろうか。幼少の頃から様々な場面でお世話になっている代物だろうが、詠まれた用途は様々である。場所に印をつけるなどもあれば、ガムテープには引越しの香りが醸し出され、セロテープを絆創膏のように使用するなども。必然性と意外性の境目にどれだけの「テープ」の効用を発見できるかのような批評が続いた。また規制線のような「立入禁止のテープ」、「ゴールテープ」などの日用品でないテープも登場し彩りを増した歌会となった。

粘着用以外では、やはり「カセットテープ」が印象深い。Web音源・CDで音楽を聴くのが普通である現在の学生世代からすると、その存在自体が遺物ということになろうか。父が遺したものとか、カセットの劣化や巻きつきなどに取材した歌も見られた。そんな歌もあったせいか、なぜか「カセットテープ」には遺品のイメージが伴うという議論も。「四角い箱に声を納める」という行為がそのようなイメージ化の要因だろうか?再生機に挿入した際も、「蓋を閉める」という行為が必ず付き纏う。120分テープなど長いものは早送りの際など巻きつきやすく、あらかじめ鉛筆を穴に差し込み、テープの緩みをなくす作業などをしたことを個人的には思い出して、学生たちに伝えたりもした。最後に「ピンテープ」、小学校のギョウ虫検査で使用される製品名だが、調べると2016年以降はギョウ虫寄生率が低下したのに伴い廃止になったらしい。製品名はともかく学生たちもまだ経験者であったが、あの誰しもが経験した苦手な一品を取り上げる奇想はどう批評したらよいのだろう。

つなぐ・はなれる・しるしする
裂けたものをくっつける・境となる
「テープで貼り付けるような関係」???誠に人の世は難しい。




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