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居酒屋の趣(おもむき)

2010-11-26
25日(木)外部組織の会議日。持ち回りで各社にて行うが、この日の会場近くにある居酒屋の趣は抜群だ。

 川の流れが見える小さな路地をしばらく歩くと、赤提灯が見えてくる。それも間口の狭い店構えで、ガラガラっと戸を横に引いて開けると、カウンターとテーブルが二つ。ガラスで外から中にある酒が見える冷蔵庫と、カウンターの狭い間を通り抜けると、奥に6人ほど入れる座敷がある。上がり込んで、まずはとりあえず瓶ビールとなった。

 その日のおすすめ料理が書かれたホワイトボードには、先ほどまではあったものが、何となく字が残りつつ消されている。最初に肴も何品も注文しておかないと、なかなか出てこない場合がある。それでも最初に来た肴はポテトサラダ。スーパーなどで市販されているものとは何となく違い、イモが原形を留めるような食感である。

 いずれにしても、「昭和」のフォークソングに出てきそうな雰囲気。酔いながら、座敷の横から電車の通過音が聞こえてくるのは、自然な演出かとも思えるほどの、立地条件だ。

 チェーン系で、どこに行っても同じ肴に同じ酒が出てくる居酒屋が多い昨今。しかし、その日によってメニューや出てくる酒の種類が変わる小さな居酒屋の趣こそ貴重だ。店には焼き鳥の煙が充満し、衣服には甚だしくそれが付着する。だが、そんな所で飲む酒こそ、改めて心を開放してくれるものだ。

 こうした居酒屋が、次々となくなりつつある社会は、やはり不幸である。
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