夢を叶える職業としての教師
2021-06-04
あれもしたいこれもしたい教師になれば叶えられること
夢は小さくとも叶う職業だから
4年生が教育実習でおらず、ゼミは3年生5名のみ。通常とは違ってより自由に話したいことを話す時間にしてみようと思った。「どうして(国語)教師を目指したのか?」という動機も人によって様々であろう。自身の小中高の教育経験にも大きく左右される。何しろ長年にわたり職場を生で見ていられる、これ以上ない「キャリア教育」ができる職業であるからだ。それが最近は「ブラック」というレッテルを貼られ、大量退職に伴い新人が必要であるにも関わらず、忌避される傾向がこの国の社会全体を覆っている。北欧など教育先進国では、「教師は常に尊敬される」職業である。新型コロナ禍によって様々な面で「後進国」に成り下がった、という指摘が喧しい。「教育」もまた例外ではない。せめて「教師」が夢のある職業であることを、眼前のゼミ生たちには伝えていきたいものだ。
幼稚園で見た紙芝居が楽しかったこと、そこから絵本が大好きになったこと。これが文学研究などしている僕の原点にある。小学校4年生から3年間担任だった先生は、音楽が専攻であまり社会科の授業などは得意としなかったのが児童ながらわかった。その為、日頃から「朝日年鑑」などを読んでいた僕に先生が質問をして授業が進むことも少なくなかった。これによって「教える」ということが好きになるという、反動的な体験となった。中学校入学当初は野球部に入り、将来はプロ野球選手になると真剣に考えていた。高校で大学受験の際は、全国的に著名で著書も多数ある受験ラジオ講座の先生を尊敬し講習会で親交を深めた。大学で文学研究者に出逢い、和歌短歌を読むことの素晴らしさに目覚めた。絵本を声で語り、書物を調べて人に教え、野球という楽しみを持ち、メディアを通して文学の素晴らしさを語り、その内容の研究を深める。現在、大学教師としてその多くが叶えられた。派生的な面でも高校教員の際にソフトボールの監督をしたことや、勤務校が甲子園で優勝したことで、僕の小さな夢は叶った。勤務する高校文化祭の野外ステージでサザンを歌わせてもらったことや、昨年のオンデマンド講義でラジオ講座を実現したことなど、昔も今も、僕は小さな夢を叶え続けている。
ラジオ講座の先生曰く
「多くの人の役にたつ売れる本を書きなさい」
もしかすると僕はようやく夢のスタート台に立てたのかもしれない。
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