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書きたいことを書き やりたいことで生きる

2021-05-30
書きたいことが書ける幸せ
やりたいことができる仕事
「仕方なく」では生きていられない

新刊書出版の準備を進めているが、最近はそれが大きな楽しみであり心の支えである。それはたぶん、自分が書きたいことを書きたいように表現できる喜びがあるからだろう。研究論文から小欄の文章に至るまで、基本的には「書きたいこと」を書いてはいると思う。しかし、論文はどこかで「査読」を意識した「構え」が伴わざるを得ない。研究者としてその領域を問い詰め、どの方面にも対応する論証をすることも重要な仕事であろう。その「構え」による縛りがあるのが快感を伴う場合も少なくない。所属する古典文学系の学会でも、昨今「文学はなんの役立つか?」という社会の詰問に応えようとする企画が続いている。いわば文学研究者の「構え」が社会的に問われていることになるだろう。

単著として出版した前著において、一番気に入っているのは「序章」と「あとがき」である。それは本日の標題に示したように、「書きたいように書いた」からだ。そうした意味で今回は全編が「書きたいこと」である。国文祭・芸文祭みやざき2020のプレイベントとして、市内の書店で宮崎の魅力とともに時節の問題意識を浮き彫りにし「話したいことを話した」出前講義。その内容を文章化し熟成させて来た内容である。あらゆる面で「仕方なく」という心の「構え」がない。親友のライターが「フリーになってから『仕方なくやること』が格段に減りました。」とメルマガに記していた。続けて「会社員は仕方なくでもやっていれば、収入になります。」ともあった。フリーはある意味で厳しく自分を追い込んだ生き方であるが、その代償に「書きたいことが書ける」自由が与えられる。今、「自由」とは書いたが、フリーで生計を立てて家族を養っている彼にとって「書きたいものが売れる」ようにせねばならない厳しさとも向き合っていることを忘れてはなるまい。

「プロ」とは何であろうか?
やりたいことで生きる厳しさ
そこに家族も命もかけているということだろう。


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