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向こう三軒両隣の相互扶助

2021-05-18
居住地域の自治会
今年は初めての班長の任
回覧板の手配や自治会費の集金など

「向こう三軒両隣」という表現も、すっかり過去のものになってしまったか。念のために辞書を引くと「自分の向かい側の三軒の家と、左右二軒の隣家。日常親しく交際する近隣の称。古くは隣保制度の単位でもあった。」(『日本国語大辞典第二版』)とある。「隣保制度」とは、「共同責任」や「相互扶助」を行うもので江戸時代の「五人組」などがよく知られている。歴史的には管理する側は相互監視に利用し、居住者としては非常時に助け合う仲間として重要であったことになる。東京では長くマンション住まいをしていたが、同棟内でも相互の関係が希薄なのが気になり、個人的には積極的に挨拶をするよう心掛けていた。管理組合の理事長も務めたことがあるが、住民の方々の「共同」への意識は大変に希薄であった。宮崎に移住してからは、せめて「両隣」は大切にするよう心掛けていた。

本年度は、居住町内自治会の班長を勤めることになった。今までは「忙しさ」にかまけて辞退をくり返していたが、前述するような気持ちを少しでも叶えるため、妻や母の協力も得て引き受けることにした。4月から既に回覧板の手配も2回、今週は区画の班内の御宅への自治会費集金を行なっている。あらためて近隣には良心的な方々が多く、集金も滞りなく進行し始めた。「これから夏にかけて大雨の季節ですね」とまさに「相互扶助」を親しく語る方もいらした。マンションはもとよりこうした自治会組織は、時代遅れだと忌避する傾向も全国的に否めない。しかし、災害が毎年のように何処かで起こる列島では、非常時の「扶助」こそ貴重なものはない。「絆を大切に」などと喧伝しているのは、こうした日常の意識ではないのか?僕などは生まれ育った家で、お隣に「紅茶とトースト」をいただきによく遊びに行っていたのを思い出す。いざという時にお互いが困らないために、諸々と意識を持って班長を務めてみようと思う。

動物でも群れの意識で助け合う
高齢化社会にこそ必要な「相互扶助」
各々の住人の方々の「よろしくお願いします」を身に受けて。


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