対面の意義を活かすためには
2021-05-12
全国的に厳しい感染状況対面講義は続くがその意義が深く問われる
ハイブリッド方式で浮き出る問題意識
全国的な感染状況がかなり厳しい。メディア報道の医師・専門家の話によれば、「違ったウイルスと考えた方がよい」と云う指摘が大変に重要なのではないか。様々な変異が混沌として、第1・2・3波とはまったく違った感染状況である。誰しもがそうだと思うが、「時間」が先に行けば感染は緩和されるものと信じて来た。一つの長い感染の「トンネル」に入ったが、その一本道の先には光が見えると思って来た。だが、どうやらそうではないらしい。トンネルは途中でいくつかの岐路があり、的確な対策を採らないと光が見えるところまでは行けなかったのだ。残念ながら我が国は、明らかにトンネル内で迷走してしまっているように見える。全国の多くの大学で、本年度は極力「対面」が進められている。昨年にはほとんど対面ができなかった反省から、文科省が出した方針に則ったものだろう。
先日、短歌会の学生と話していて、「対面講義」に出た際に「これならオンラインでいいのではないか?」と思うことがあると云う。すなわち、zoomで話すことやオンデマンドでの資料提示と変わらない内容を、ただ「教室」で実施するだけだと思ってしまうのであろう。生身の学生が集まり、その意義を活かすための講義を展開するにはどうしたらよいか?それが今まさに大学講義担当者に問われているように思う。僕自身は人数が30名までの講義で、距離を取った「対話」の時間であるとか、学生間の交流が可能な内容を盛り込むようにしている。ただ時折、zoomの「ブレイクアウトルーム」と何が違うだろうか?と自問自答する。160名規模の全学部対象講義では、ハイブリッド方式で指定学部のみ約50名が対面で集まり、約100名強の学生はzoomでその中継に参加するという方式である。体調不良や家族を含めた県外との接触履歴がある者は、判断してzoom参加を推奨する。本来は「対面」で集まった学生たちに「インタビュー」とか「対話」とか「朗読の読み手」を行なってもらいたいところ。だがしかし、今はやはり「飛沫」が気になり固着した「対面」を余儀なくされている。今後もこの終わらない悩みの中で、大学の講義は進むことになる。
宮崎県独自の緊急事態宣言
若者の感染も全国的に目立つ中で
「対面」を貴重かつ慎重に進めるための工夫が続く。
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