性分という得体の知れないもの
2021-05-10
「性分」=「生まれついての性質」自分に纏わりつく得体の知れないものへの自覚
ゆえに理性ある生き方をするために
世間ではよく「こういう性格だから仕方ない」という言い方がある。たいていがある人物の悪い面をあげつらって、その「性格」に他者が眼を瞑る際の物言いである。だが果たして本当に「仕方ない」ことなのか?と疑問に思うことが少なくない。「生まれつき」なものにどれほど自らを左右されているか?優れた面であれば、ありがたく頂戴したということになるのだろうが、あくまで「天性」という部分は僅かであり、世に功績を遺した人は自らの努力が加わって初めて成せるものと思う。となればその「努力」の範疇で、悪い面も改善することができるはずだ。
思春期頃から、自らの「性格」とか「言動」の傾向を意識するようになる。その自覚の中でふと、「親」とか「親類」の持つ性質が顔を覗かせていることに気づくようになる。前述したように正負の両面があるのだが、特に負の面に気づくことが多いように思う。思春期の親離れの心理は、たぶんこんな自覚に根ざしたものではないだろうか。あくまで「自分はこう生きたい」という意識が芽生えるとともに。「親類」「親戚」といっても、どこまで遡って辿れるというのだろう?よく映画などでは、先祖の遺した「歴史」が登場人物の今に大きな影響を及ぼしているケースなどはよくある物語である。やむなく引き継いだものなのか?それとも、ありがたくいただいたものなのか?いずれにしても「性分」は得体が知れない。
負の作用に引き込まれぬよう
自分を相対化して見つめること
「性分」で済まさないために人は「今」を生きる。
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