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対面講義が活きるためには

2021-04-24
2週間のオンライン期間を経て
始まった対面講義
ライブがやりたいと言うミュージシャンのごとく

新年度の講義が始まって2週間、帰省などで各地に移動した学生らを考慮し全学的にオンライン講義が続いていた。その2週間の観察期間が明けて、この日から対面講義が始まった。事前事後課題などはWeb上の提出が有効と考えてシステム上のオンデマンド(各自の時間・条件に応じて提出期限までに提出する)を継続、資料・テキスト等を使用して「教室に集まる意義」を最大限に活かした講義内容が求められると自覚する。もとより「90分の講義につき時間外学修が180分必要」として「単位の実質化」が求められている。かなり昔日からある議論であるが、諸外国の大学に比して日本の大学の学びの浅さというのは問題視されてきた経緯がある。1コマの講義に対する「課題量(例えば文献を読む量)」なども甚だ少なく、一時期は「大学レャーランド」と社会に揶揄されたこともあった。

昨年からのオンライン講義で「課題量が過剰」という点も指摘されてきたが、果たしてそうなのだろうか?学生に聞くと僕の課題もキツいと聞くが、毎回の課題を担当者が読んで短くともコメントできる範囲ならば、「過剰」とは言えないのではないかと思っている。ようやく「180分の時間外学修」を適切に実行してもらう習慣がついたように思う。その上で問われているのが、まさに「対面」の質ではないだろうか。資料提供で成し遂げていることに「説明」など加えるのも無益、もちろんテキストをなぞるのは「時間外」に学生がすべきことだ。こうした方法を「反転学習」と呼び、一人で学んだ方が有効なことは「時間外」に行うことになる。

ならば「対面は?」となるが、集まった学生らに課題についての対話を班別などで「親密に」して欲しいところであるが、感染対策上まだ憚られる。個々の学生の考え方を聞くため、僕が机間を巡りたいがそれもやはり憚られる。アクリル板が設置してある教卓と黒板の間に挟まれ、通常では使用しないマイクで飛沫に考慮して話す。「聞こえなくともよいから、自分がいいねと思った和歌を声に出して読んで」という程度に学生からの反応を止めた。そんな制約の中であるが、やはり「聴く者」たちを眼の前にすると語りが流暢となり、「考えて欲しい問い」を具体例を挙げながら提供できた。オンライン講義のやや「機械的」とも思える「語り」とは大きな差が生じた。これぞミュージシャンが「やはりライブはいい」と云う所以なのだと、あらためて実感した。

県内の感染状況も見据えつつ
「対面」の意義を突き詰めていけねばなるまい
新型コロナ2年目の大学講義の格闘が始まった。



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