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一寸先はやはり闇

2021-04-21
予定通りに物事は
交通機関の定時運行という幻
果たして1ヶ月後、来週、今日の夕方、そしてこの直後

世界を見回しても、これほど公共交通機関が定時運行する国は類い稀である。僕自身の経験でも中国の船はいくら経っても出航しなかったし、イギリスの列車は概ねドーバー海峡を渡った船からの乗客が乗り切ったと見るや定刻前に走り出した。東京で電車に乗ると「当電車は、1分ほど遅れて運行しております。お忙しい中、ご迷惑をおかけします。」と詫びのアナウンスがある。日本の航空会社は、「定時運行率」が世界でトップクラスの努力を続けていると聞く。海外では航空機の遅延や欠航は、織り込み済みな雰囲気が一般的だ。この「予定通り」を常識と考える国民が、先の見えない「新型コロナ」に直面していると考えてみることも必要なのかもしれない。

朝、出勤しようと予定通りに行動するが、何かアクシデントがあれば大幅に行動は変容してしまう。そのアクシデントの可能性を事前に摘み取っておく、それが「定時運行」の基本的な努力であろう。かのイチローが試合のある日の昼食は必ずカレーを食べ(お腹のコンデションをいつも一定に保つため)、球場へは誰よりも早く足を運び、身体の手入れや準備を入念に行なっていたのも「定時運行」のように力を発揮する国民性が表れていたようにも思う。しかし、新型コロナ感染拡大から1年以上が経過したが、未だに「定時運行」は難しい。大阪を中心とする関西圏の大学は対面講義を予定していたところが多いが、府知事の「オンライン要請」が出された。僕自身とて例外ではないだろう、2週間のオンライン期間を経て対面に入るにあたり、「予定通り」行くのか一寸先はやはり闇と見ていた方がよいのかもしれない。ということで、受講者が160人を超えた講義は感染対策上も「対面&zoom中継」というハイブリッド型講義を模索することにした。対面で教室に来るのは1回につき50名少々、その際に個別的な対話ができるという利点も見据えつつ、いつでも全面オンラインに戻すことも可能だ。「定時運行」をしたい前期講義の予防線となればと思う。

この直後、アクシデントなく進むには
ワクチン接種は、今年開催される行事は
闇を冷静に見つめる眼が求められているのだろう。


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