音の記憶・声の記憶
2021-04-12
どこからか響く踏切の音野球の練習や試合に臨む少年たちの声
鳥たちの声の中に豊かに生きる
宮崎に住むようになって、音に敏感になった。寝床に入った時にどんな音が聞こえて来るか?次第に外界の音を遮断して睡眠に入る際に、遠目から聞こえる潮騒の音を捉えることが多い。その声は季節によっても変化し、大仰にいえば地球の囁きを聞いているような気になる。特に耳障りであることもなく、意識もしないうちに睡眠に入っている感覚だ。人間が持つ波長と自然の波長が、徐々に合致するような心地よさがあるのはなぜだろう?それに混じり、踏切音が聞こえて来ることがある。宮崎の終電は早いので気になることもなく、あの人工的ながら脈打つようなリズムもまた、不思議な郷愁を誘うものがある。
季節柄、かわず(蛙)の声が聞こえて来る。今この小欄を書いている時も、どこからともなく独特な巻き付くような声が聞こえる。宮崎にはこうした季節の音もあり、その自然に囲まれて生きていることは尊い。かと思うと、日曜日の学校校庭から聞こえる少年野球の練習や試合の声もいい。ランニングを一斉にする声には「始動」する気持ちを刺激され、守備の際の声の掛け合いには、仲間たちとのチームワークを思い返させる。その競技独特な声の出し方に、自らの少年時代への郷愁が漂うのである。何より少年たちが健全に野球に取り組む姿はいいものだ。そんな日常の平和が、いつまでも続きますように。
雨垂れの音
季節の風が樹々を揺する音
人は自然の中で生かされている。
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