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命といふことー詩歌が必要なわけ

2021-04-04
命といふことー詩歌が必要なわけ

「生きるということ
 いま生きているということ」
(谷川俊太郎「生きる」より)

朗読のワークショップを行うと、冒頭の谷川俊太郎さんの有名な詩を最後に全員で読むことがある。この部分のリフレインを、一人ひとりが噛み締めて「いまここで声を出すこと」こそが「命ということ」を実感する。「・・・ということ」や固有名詞など、詩の中には我々を取り巻く世界の事象が示されていく。「それはミニスカート」など、解釈するには立ち止まりたくなるものも登場する。それこそが多様な世界観であり、認識を耕すようにただ声を出し続ける。

我々は概ね日常において、「生きるということ」を考えてはいない。しかし「生きて」いる。それ自体が矛盾のようでもあり、ことばや意志をもつ人間ならではのことなのかもしれない。だからこそこの詩のような「文学」が必要になる。人間は忘れやすい。だからことばをくり返し声に出して、「命ということ」を忘れないようにするのだ。朗読ワークショップをする際は、「あなたならではの『生きる』」を朗読の前に一行だけ書いてもらう。谷川さんの詩の最後の聯を読み終えると、各自の「一行の命」を朗読する。

人間に詩歌が必要な理由
「命」=「聲」
「生きるということ」


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