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今日と白

2021-04-03
今日がまた始まる
「今日は」「今日が」「今日も」「今日で」「今日に」
そしてまた「白」というものの不思議

「今日」がまた始まっている。だが誰にも「今日」がどうなるかはわからない。朝起きてこの原稿を書くまでの間、まず寝起きに「今日」のことを考える。というよりは、「今」の「自分」を考えているのかもしれない。眠気や身体の状態を内に見つめ、たぶんそこで「我思うゆえに我あり」を自覚しているのだろう。珈琲を入れてこの原稿に向かう頃までには、「昨日」として大切と思う記憶を思い返す。より自然体で翌朝に遺っているものこそ、遺すべきものであろうから。かくして「今日」は繰り返される。

夕刻から宮崎大学短歌会の春期休暇中の歌会を、全面オンラインで開催。題詠「白」に、7首の歌が出詠された。「白」とは誠に不思議なもの、色が無いこととも解せれば、ある種の色とも解せる。他色に染まりやすいのか?または他色を引き立てるのか?解釈によって様々な様態を見せる。もとより人間は「白」なものか?「今日」もまた何もなければ「白」なのか。牧水の「白鳥は・・・」の歌ように、「染まずただよふ」とはどういう状態でいることか?考えれば考えるほど、不思議の度合いを高める語である。

「日」と「白」は似ている
「今」からどんな「色」に出会うのかは誰も知らない
ただ「今日」を生きることを重ねている。


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