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短歌のオンライン高大連携交流授業ー「短歌県」の実践として

2021-03-23
「コンビニの店員さんの友だちの上司の息子の塾の先生」
(俵万智『未来のサイズ』より)
高校生16班81人の投票で最高得票10の短歌

俵万智さん『未来のサイズ』は冒頭に昨年の「2020年」の短歌が置かれ、新型コロナを素材とした歌が並ぶ。そこから10首を教材として81人の高校生が16班編成を組んでもらい、各班で一番「いいね」と思う歌を選んでもらった。いわば「歌会」の形式・方法をまずは体験してもらうための授業1時間目である。その結果、冒頭に記した歌が一番人気を獲得した。「コロナ社会が人と人とが繋がることを目に見えて浮き彫りにした」「コロナの感染力の強さが実感できる」など、代表者が班内で「いいね」について対話する際に出た評を発表し合った。その後、「新型コロナ社会」についての素材の掘り起こしなど、班内で引き続き対話をしながら、全員が1首の歌を創作する。最後に各班の代表歌16首に大学生の歌3首を加え、19首の歌会を実施した。

以上のような3コマの授業を高大連携の研究企画として、宮崎大宮高等学校との間で実施した。県内の感染状況は落ち着いてきたとはいえ、様々に考慮して授業はオンラインで実施した。これは何もコロナ社会であるからのみならず、県内で高大連携を進めるための大きな一歩とするためでもある。大学側は附属図書館でオンライン設定がしやすい環境に基地局を創り、僕と参加するゼミ生がそこに集まる。双方に教室の全体映像とzoomをともに起動し、広い視点で双方の様子を観ながら進める。投票は各班のタブレットからチャットで送信、ゼミ生が投票を集計する。また各班の代表歌が決まったらチャットで送信、ゼミ生がWordにコピペして詠草を作り上げた。音声がよく通らないとかチャットが送信できないなどの小さなトラブルはあったが、まずは全員が短歌を創り班内の対話と全体共有で批評に参加できたことは大きな成果であった。これから秋にかけて宮崎県の高等学校の先生方と協力し「牧水短歌甲子園」方式で国語力を増進するという目標の実現に向け、この日のような高大連携授業をくり返し実践していく予定である。

「消毒液」「マスク」などの素材を高校生の言葉で
大学生の「コンビニバイト」や「県外ナンバー」と「花粉症」を組み合わせた歌
通い合う短歌によって若者たちの輝く未来を開拓したい。


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