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〆切があればこそ

2021-03-15
余裕を持って提出する派
間際ながら間に合わせる派
そして〆切が来てから原稿に着手する派まで

13日の心の花宮崎歌会で「〆切」についての話題になった。歌評をしていた伊藤一彦先生が、〆切について様々な姿勢の人がいて面白いと仰った。隣の俵万智さんに「俵さんは〆切を守る方ですか?」と伊藤先生が問い掛けると、「私は臆病な方なので」とどうやら〆切を守る方だとの答えだった。文筆を生業とする者にとって原稿〆切というのは、必ずつきまとうものでその姿勢にも個々人の習性が出るものと思う。ゴールである【〆切=提出】が基準になるようだが、実は【作業の始動】に連動しているのが必然である。原稿を書く契機である依頼や募集がわかった時点から、いつ仕事を始めるか?中高教員をしていた頃は、生徒らの答案が出るとすぐに採点に取り掛かる教員と少し寝かせる教員がいたように記憶する。

文筆は寝かせることも大切な場合がある。書いたらすぐに提出できるわけではなく、そこから少し寝かせて推敲すると効果的だ。その時間を見越して、〆切日までの段取りを組まねばならない。冒頭に記したように伊藤先生が紹介した「強者(つわもの)」として、〆切が来てから原稿を書き出すタイプの人がいるようだ。「〆切」の設定そのものにも余裕があると高をくくっているのか、はてまた追い込まれないと力が発揮できないのか。人が意欲的に動く習性というのも様々である気がする。辛く嫌なことは先にやるか後にするか?自分が自然に取り組みたい気持ちを大切にするか?いずれにしても「〆切」があるからこそ、文筆の意欲が生じるともいえそうだ。手帳の見開き1ヶ月式のページを見て、この時間をいかに物にするか。日々の【始動】を意識して歩みたい。

原稿のタイプに左右されることも
「いつ頃までなら」に甘えてしまう場合も
人生は後回しにしていては損をすることも少なからず。

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