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10年76年153年ー時の距離を思う

2021-03-11
東日本大震災から10年
第二次世界大戦から76年
明治維新から153年

本日、東日本大震災の発生から10年の月日が経過した。僕はちょうどその時、中高一貫校の専任教員を辞した年でもある。その後2年間の非常勤講師経験を経て大学専任に採用され、今やすっかり大学教員としての歩みが定着した感がある。これが10年という時間の実感である。基本的な生活感覚が覆される、僕は人生の仕事の上でそれを経験してきた10年でもあった。だが東日本大震災の甚大な被害に遭われた方々にとって、「生活感覚」では済まされない人生の変転の時であったことを最近の報道などを目にして痛感する。「あの日のままの10年」、復興を喧伝するのはある意味で簡単かもしれない。むしろ「復興」などという看板を掲げていることそのものが、「他人事」にしか見ていない証拠のようにさえ映る。被災した方々個々の終わらない10年、これからの時に思いを致す。

昨日は「東京大空襲」から76年目であった。東京の下町で育った僕にとって、その慰霊の思いは幼少の頃から強い。現在生活する宮崎も、この3月には大きな空襲を受けている。76年前に生活をしていた人々の恐怖を、僕らは想像ながら次世代にも引き継がねばなるまい。決して76年という時間によって「絵空事」にしてはならない、この国で生きるためのDNAのような歴史的体験だ。76年を倍にすると152年、明治維新から153年目であるからほぼそこに到達する。「10年」が7・8回繰り返され第二次世界大戦、15回繰り返されると幕末江戸に至る時間的距離が感覚として捉えられる。若山牧水(明治18年生)を深く研究するようになってから、「近現代」を歩んで来た「自分たち」を意識するようになった。牧水の「曾孫」の世代として、歴史を生きる「われ」を深く自覚したい。

「今日」が歴史になるかもしれない
「近現代」で人間が犯した罪が顕在化する昨今
自然が警鐘を鳴らし「自分たち」に困難を与え続けるのはなぜだろうか?


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